香港シャティン競馬場で行われた国際G1スチュワーズカップ(芝1600メートル)で、圧倒的な1番人気だったゴールデンシックスティが2着に惜敗。連勝が16でストップしました。
2019年3月にデビュー。この間、負けたのは、デビュー4戦目のハンデ戦一つだけで、19年9月から続けてきた連勝は、なんと16。香港競馬の連勝記録は、17だそうですから、あと一つのところで、涙を飲んだことになります。
JRAでの連勝記録は、国営競馬時代のクリフジを含めても、トサミドリ、ウイザード、タカオー、ダイナホウシュウが記録した11連勝が最高で、“皇帝”シンボリルドルフが8。オグリキャップが6。僕が“英雄”と呼んだディープインパクトが7なので、いかにすごい数字かが分かります。
記録達成とはなりませんでしたが、ゴールデンシックスティは、この後、安田記念も視野に入れているそうです。
もちろん、そのときは日本の馬も、騎手も、正々堂々と迎え撃つつもりです。楽しみにしていてください。
1月23、24日の競馬は、13鞍に騎乗して、1着3回、2着3回、3着が1回。1月5日にスタートした22年の通算成績は、48戦して、1着6回、2着7回、3着7回となりました。
2、3着の7回ずつを勝ちに結びつけることはできなかっただろうか……。
悔しさも、反省もありますが、まずは、勝利を勝ち取った3頭。3歳未勝利のプレミアスコア、4歳以上3歳クラスの遠州灘Sを勝ち切ったクリノフラッシュ、3歳未勝利を勝ち上がったエターナルビクトリを褒めてあげてください。
それでは、今週の競馬です。2月第1週、5、6日に予定されているJRAの重賞は2つ。どちらも6日の開催で、東京ではG3東京新聞杯が、中京ではG3きさらぎ賞が行われます。
安田記念へと続く東京新聞杯は、ホリノウイナー(91年)、キョウワホウセキ(93年)、ハットトリック(05年)、スズカフェニックス(07年)、リスグラシュー(18年)と、これまでに5度制覇。
3歳クラシックへと続くきさらぎ賞は、マイネルフリッセ(88年)、スキーキャプテン(95年)、スペシャルウィーク(98年)、シルヴァコクピット(00年)、リーチザクラウン(09年)、トーセンスターダム(14年)と6度制覇。どの馬も、思い出深いパートナーです。
中でも、関西圏を襲った阪神・淡路大震災から、わずか3週間足らずで行われた95年きさらぎ賞のスキーキャプテンの走りは、圧巻のひと言でした。
単勝1.0倍。レースを実況していた杉本清アナウンサーが、残り200メートルあたりで思わず、ケンタッキーへ夢が広がる! と叫んだほどの強い競馬でした。
今年は、どんなレースになるのか!? ニューヒーローの誕生を楽しみにしていてください。
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