日本人初のメジャー本塁打王の期待がかかる、エンゼルスの大谷翔平(29)。その価値は、グラウンドの外でも暴騰中だ。
「7月11日、大谷がオールスター戦で着用したユニフォームのオークションが締め切られたんですが、落札額は5万10ドル。日本円にして約699万円だったんです。これは最高額で、2位のロナルド・アクーニャ・ジュニアの約14倍でした」(スポーツライター)
さらに、前日にはオールスター戦のヘルメットも9万8010ドル(約1367万円)、5月にはWBCで着用したユニフォームに12万6110ドル(約1760万円)の値がつけられ、その人気はとどまるところを知らない。大リーグ評論家の福島良一氏が言う。
「それだけ、世界中で大谷の人気が高いということ。オークションでの高値といえば、やはり一番話題になるのは野球の神様ベーブ・ルースです。ベーブ・ルースの私物には年代的なプレミアもついて、バットに1億円以上の値がついたりしますが、大谷選手の私物もいずれはそんな値がつくはずですよ」
さらに大谷の場合は、実際に使用したグッズ以外も、高値で取り引きされている。
「大リーグでは、選手の写真つきのカードが多く販売されており、レアカードには高値がつくことも。2021年7月に行われたオークションでは、大谷のレアカード17枚セットが29万7660ドル(約4000万円)で落札されたこともあります」(前出のライター)
これらのグッズの値段は、選手自身の活躍によって左右されるが、福島氏は、「アメリカのコレクターは大変に熱心で、“高値でも、なんとしてでも落札する!”という人が多い」と話す。
一方、日本でも貴重な大谷グッズを所有している人がいる。それは、大谷が18年にメジャー新人王を獲得した際の記念目録だ。ただ、こちらは市販されていたものに、どうして貴重なのか?
「この目録は、翔平くんのお母さんの加代子さんから手渡しでもらったものなんです。実は、翔平君のお母さんの実家がお隣で。加代子さんが結婚してからは岩手に引っ越して行ったけど、子どもの翔平君を連れて実家に遊びに来たときは、私の息子とキャッチボールしたりしていました」
こう語るのは横浜市の年配男性で、続ける。
「新人王を取ったときに、加代子さんが私に“翔平も、夢がかないました”と手渡ししてくれたんです。お金には代えられませんよ」
メジャーグッズのショップでも、大谷関連の商品はバカ売れ中。ただ、最も高値がつきそうなのは、大谷本人だろう。FA戦線報道も過熱している。“日本の至宝”大谷の価値は、上昇し続けるようだ。