毎年、楽しみにしているワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)が、今年も、札幌を舞台に行われました。

 最近は、このシリーズに出るたびに、“オールスター”ならぬ、“オールドスター”と茶化されるようになりましたが(笑)、オジサンの意地を見せるのは、ここだ! とばかりに、2日間、計4レースに挑みました。

 ポイント制で争われるこのシリーズは、1着が30点、2着20点、3着15点、4着12点、5着10点、6着8点、7着6点、8着4点、9着2点で、10着以下は1点(出走取消・除外の場合は6点)となっていて、優勝するためには、すべてのレースで、1つでも上の順位に馬を持って来ることが大きな鍵を握ります。

 そういう意味では、勝つことがすべてで、2着もシンガリ負けも同じという、いつもの競馬とは、かなり趣が異なります。

 3戦を終え、トップに立っていたのは、第1戦で1着、2戦が2着、3戦が8着の計54点を獲得した豪州の女性ジョッキー、レイチェル・キング騎手で、第2戦を制した僕は8点差の2位。連覇の可能性は大で、ラスト第4戦に向けて、内心、メラメラと炎が立ちのぼっていました。

 レースは、1番人気に推されたクリストフ(ルメール)が逃げ、僕は2、3番手をキープ。直線で力が尽きかけたマイネルダクラスを懸命に励まし、6着で8点を加算。合計ポイントは54点です。

 3戦を終えて3位につけていたフランスの女性ジョッキー、マリー・ヴェロン騎手は9着の2点を加えて44点。競走中止となってしまったキング騎手はプラス1点に留まり……55点。えぇ〜っ!? 1点差で僕の負けです。

 しかし、そのキング騎手の上をいったのが、3戦終了時点で13点差の4位につけていたデビュー5年目の岩田望来騎手でした。

■若武者のVを称賛秋競馬で全力騎乗

 最後の直線、ここが勝負! とばかりに、1頭だけ荒れた内側を選択。14番人気馬で3着を確保。僕とは2点差、キング騎手とは1点差をつけて大逆転劇勝利。父・岩田康誠騎手と親子二代でVを成し遂げました。ここは素直に若手の優勝をたたえて、「おめでとう! 岩田望来ジョッキー!!」です。

 今週末、9月9、10日から、阪神、中山を舞台にした秋競馬がスタートします。

 僕が参戦するのは両日とも阪神で、9日はキーファーズが所有するオウバイトウリとのコンビで2歳未勝利。翌10日は、池江泰寿厩舎の期待馬、ロードカナロア産駒のブラーヴイストワルで2歳新馬戦に、メインのG2セントウルSは、“ウマ娘藤田晋オーナーのジャングロとの再コンビで挑む予定です。

 残暑というには、あまりに暑い日が続いて体調管理が大変ですが、暑さに負けない熱い競馬で、今年も最後まで全力騎乗!

 皆さんに、楽しく、激しい競馬をお見せします。

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