秋競馬がスタート。以前ならこの時期、日中は暑くても、朝晩は涼しい風が吹き、秋らしさを感じさせてくれることも多かったのですが、今年は酷暑続きで、馬に負担がかかっています。

 JRAでは、来年度から最も気温の上がる時間帯はレースの休止時間を設けることが決まりましたが、競馬の主役は馬です。ひとりのジョッキーとして、日本騎手クラブ会長として、もっと、できることがないか。皆で意見を出し合い、前に進んでいきたいと思います。

 秋競馬の開幕週は、2日で2勝。ビーグラッドという2歳馬との出会いに心弾ませながら、9月12日は、『JRA阪神競馬デー』と銘打たれた阪神―巨人戦で始球式。14日は、園田競馬場で行われた通算2000勝以上の騎手による騎手招待競走『第30回ゴールデンジョッキーカップ』に参戦し、愛してやまない阪神タイガースより一足早く、“アレ”を達成することができました。

 ともにJRAから出場した横山典弘騎手は、メジロライアンの勝負服。僕はダービージョッキーの称号をプレゼントしてくれたスペシャルウィークの勝負服をまとって登場。

「この勝負服を着て2人並んでいると、何か、タイムスリップしたみたいだね」と話したように、懐かしくて、いろんなことを思い出してしまいました。

 大盛況となったこのイベントで、僕の“アレ”以上にうれしかったのが、9Rで勝ったディージェーサンのトレーナー、永島まなみ騎手のお父さん、永島太郎調教師と並んで口取り写真に収まることができたことです。

 永島調教師とは、現役のときから親しくさせていただいていて、一緒に勝てたのは初めて。同じく勝負服で記念撮影に臨んだ彼に、「映えるぞ」と囁いたら、半分照れて、もう半分は本当にうれしそうな顔で、記念写真に収まっていました。

■海外の大レースで日本産馬が活躍!

 さらに海外から、英クラシック3冠最終戦セントレジャーをハーツクライ産駒の日本産馬コンティニュアスが優勝したというニュースが舞い込んできました。

 英2000ギニーを制したサクソンウォリアー、英ダービーを勝ったオーギュストロダンは、ディープインパクト産駒ですから、この勝利で英クラシック3冠を、すべて日本産種牡馬の産駒が制したことになります。これは、すごいどころの騒ぎではありません。

 僕も負けてはいられません。9月30日は、クリノドラゴンをパートナーに、G3シリウスSに、翌10月1日は、いよいよ始まるG1戦線の第1弾スプリンターズSが待っています。

 最高のバディ、3歳牝馬のモズメイメイとは、ここまで3戦3勝と相性もバッチリ。枠順、天候次第では、一発勝負のロケットダッシュで、スペシャリストぞろいの先輩馬たちともいい勝負ができそうです。

 やるべきことはひとつ。あとは馬の力を信じて乗るだけです。

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