今年もまた、競馬サークルに、別れの季節がやって来てしまいました。

 ジョッキーは、22年4月の落馬事故で大ケガを負った藤井勘一郎騎手です。車椅子で登場した2月23日の京都競馬場で行われた引退セレモニーで、「競馬が大好きです!」と語った笑顔が本当に彼らしくて、とてもすてきな光景でした。語学力もさることながら、人とのつながりを大事にしてきた彼には、これからもお世話になることが、たくさんあると思います。

 ターフから卒業される調教師の先生は、美浦の小桧山悟先生と、高橋裕先生、中野栄治先生の3人。栗東では、飯田雄三先生、加用正先生、松永昌博先生、安田隆行先生の4人です。

 お世話になった先生たちに、惜別の勝利を――。

 最終日、3月3日の中山で乗せていただいたのは、2Rイーサンハンター、6Rレディマキシマ、7Rマウンテンエースが中野厩舎の馬で、8Rタケルジャックが小桧山厩舎の馬でした。

 中野先生には、2Rイーサンハンターで、嬉しい勝利の報告。小桧山先生には、勝利をプレゼントできませんでしたが、最後に先生が手掛けられたタケルジャックと一緒に口取りをさせていただきました。

 この日のメインレース、ディープインパクト記念弥生賞に出走を予定していたサンライズジパングは、追い切りに乗ったときの印象が、どこか、いつもと違っていて。その違和感を音無先生にお伝えした結果、「今回は無理をせず、自重しよう」という結論になりました。僕自身も楽しみにしていたトライアルですが、皐月賞にはまだ間に合う時期なので、ここは馬優先でグッと我慢です。

 出走を取り消したサンライズジパングの分も… …というわけではありませんが、前日、3月2日の阪神で行われた桜花賞トライアルのチューリップ賞で、スウィープフィートが素晴らしい走りを見せてくれました。

 名牝スイープトウショウの血を受け継いだ女の子だから走る馬だなと思っていましたが、4コーナー14番手から、外に持ち出してGOサインを送ると、いきなりエンジン全開。前を走る馬たちを一気に抜き去った切れ味は、僕が想像していた以上のものでした。

 本番の桜花賞は、この日と同じ舞台です。楽しみな馬と出合わせてくれた競馬の神様に感謝です。

 彼女を管理する庄野靖志先生は、この日が54歳のバースデー。「誕生日おめでとうございます」と言いながら、ゼッケンを渡すと、目尻は下がりっぱなし。二重の喜びになりました。

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