「大の大人が、よってたかって女性一人を潰しにかかるなんて異常ですよ!」
本誌の取材にデヴィ・スカルノ夫人がこう口角泡飛ばすのは、理化学研究所(理研)の小保方晴子(おぼかたはるこ)・研究ユニットリーダー(30)らの「STAP細胞」論文の"捏造疑惑"についてだ。
手軽に安全な万能細胞が作成できる"世紀の発見"だったが、その論文の内容や画像に問題があるとして、世間もマスコミも手のひらを返したように非難の大合唱。
早稲田大学の博士号論文までもやり玉に挙げて、"コピペ(他者の論文の無断引用)があった"など「魔女狩りのような個人攻撃」(前出・デヴィ夫人)によって、「関係者に"ごめんなさい"とメールを送るものの、それが精いっぱいの憔悴ぶりで、メディアどころか、近親者にも姿を見せなくなった」(全国紙記者)という。
「特定の人たちが成果を妬んで、潰そうと陰謀しているのではないか」
デヴィ夫人がそう訝(いぶか)るように、ある医療関係者は、「今回の発見は、医療界の革命とも言えるもの。それを理化学という"外野"が成し遂げたことで面子が立たなくなり、アラ探しが過熱したはず。そもそも、論文は引用に引用を重ねたもので、あの程度は問題ない」
一方、前出の全国紙記者は、"学閥"が火に油を注いだのではないかと推測する。
「東大・京大閥が仕切る古式然とした学会において、早稲田大卒の彼女は"ハンデ"を背負っていたようなもの。他学閥の妬みがあってもおかしくない」
また、別の記者は、iPS細胞を開発し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大学教授との関連も指摘する。
「理研における小保方教授の指導教官は、山中教授と昔から反目にあった。その関係が、小保方さんへ悪く作用した可能性もある」
そもそも、「まだ100%じゃなかった論文をあんなに大々的にPRしたのは、理研が国から莫大な補助金を受け取るため。彼女は客寄せパンダにされた」(理研関係者)
見え隠れする"黒い内幕"。
"リケジョ(理系の女子)"のスターは、この騒動をどう乗り切るのか。