名門でも輝きを放ち始めたマーくん
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が米大リーグでも輝きを放ち始めている。4月22日のレッドソックス戦で先発し、7回途中まで7安打、7奪三振、無四球、2失点でチームの勝利に貢献。これで田中は今季4試合で3勝防御率2・15で負けなし。奪三振も35とし、4試合でのこの数字はヤンキースの新人としては最多。マスコミもレッドソックスからヤンキースに移籍したエルズベリーとともに田中を賞賛した。

「頭」で勝ち取った棚からぼた餅の2点
4月23日パ・リーグのロッテ対オリックス戦での珍プレイ。それは2回ロッテの攻撃中に起こった。4番サブロー、5番角中の連打で無死1、2塁とし、続くクルーズは中堅への大飛球。塁を飛び出してしまった角中を刺そうと一塁に送球したボールが角中の後頭部を直撃。そのボールを一塁ベースカバーに入っていた捕手の伊藤が三塁に悪送球。ボールが転々とするうち2人が一挙ホームイン。頭にボールが当たった角中はしばらくその場を動けず、スタンドから大爆笑が巻き起こった。

リングで見せたそれぞれの男の生き様
4月23日、IBF世界スーパーバンタム級王座に挑み3階級制覇を狙った長谷川穂積(33)だったが、7回でTKO負けを喫した。自ら集大成と位置づけ「負ければ引退」の覚悟で臨んだが、2回に最初のダウンを奪われ4回にはバッティングで左まぶたをカットするなど、目に見えてダメージが蓄積。7回にレフェリーが試合を止めるのと同時にタオルが投げ込まれた。ダブル世界戦のもう一試合、WBCバンタム級チャンピオン、山中慎介(31)はTKOで6度目の防衛を果たした。

棄権をバネに鮮やかに今季2勝目!
3月のソニー・オープンで4強入りするも、左股関節を痛めて準決勝を棄権した男子テニスの錦織圭(24)が、約1カ月ぶりに復帰したバルセロナ・オープンで、4月27日に行なわれたシングルス決勝に進出。世界ランキング65位のサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)にストレート勝ちして苦手なクレーコートで初優勝。ツアー今季2勝目、通算5勝目となる勝利を飾った。試合は世界ランキング17位の錦織が格の違いを見せつける一方的な内容だった。


世界を相手に活躍するスポーツ選手の姿には、感動とともにパワーまでもらえるような気がするもの。今週もそんなニュースが盛り沢山。マーくんこと米大リーグ・ヤンキースの田中将大は、4試合に先発していまだ負け知らずの3勝0敗。しかも、奪三振もヤンキースの新人記録を塗り替えるなど、その快投ぶりにやっと全米のマスコミも実力を認めたよう。
3月には元世界ランキング1位のロジャー・フェデラーを破って優勝を期待されるも、怪我のため途中棄権したテニスの錦織圭が、復帰戦で見事優勝。もはや実力はトップ10とも言われるだけに、今後の活躍が楽しみ!  ボクシングでは3年ぶりとなる世界戦に挑み、日本人では亀田興毅についで2人目の3階級制覇がかかった長谷川穂積だったが、その夢ははかなくもリングに散った。負けはしたものの、彼の思いは観客に充分に伝わった試合だった。
日本プロ野球では、そんな感動とはちょっとほど遠い珍事も。プロでもこんなことやらかすんだから、仕事の凡ミスも笑って許してもらいたいものですよね。

文・伊藤貴信

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