さとう珠緒と行く刑務所作業製品ショッピング

「えぇ～、やっす～い!! こんな値段で、いいんですか～」
そんな驚きの声が止まらないのは、さとう珠緒さん。いつもはリアクション上手でテレビ番組を盛り上げる彼女だが、今日の驚きは、完全ガチだったことだろう。
「初めて『刑務所作業製品』に触れた人の多くは、珠緒さんのような反応をされますね」
とは、中野にある「ＣＡＰＩＣ」の広報担当者。
「刑務所では、受刑者が改善更生し、円滑に社会復帰を果たすための重要な処遇方策としても、刑務作業が課せられ、多くのモノ作りが行われています。民間企業の仕事を多く請け負っていますが、それ以外にも様々な商品が作られています。我々は、そうした刑務所作業製品を、広く親しめるブランドにしていこうと、商品の開発や販売をお手伝いしているんです」
石けんや工芸品、家具類や革靴といった定番商品から、最近では、熊本のクマもんなどの各地のご当地キャラクターとのコラボ商品も増えていて、若い世代にもファン層が広がってきているという。
「"刑務所"って聞くと、どうしても"事件"や"犯罪"を連想しちゃうんですけど、ここの製品を手に取ると、手作りの温かみをスゴく感じます。しかも、激安！ 　あれもこれも気になっちゃう!!」（珠緒さん）
では、そんな珠緒さんと一緒に、刑務所作業製品をじっくりと見ていきましょう！

第1位　横須賀刑務支所 ブルースティック（￥240）
ワイシャツなどの頑固なヨゴレを落としてくれるスティック状の石けん。新しくオレンジオイルが配合された製品も！

第2位　横浜刑務所　麺類
細うどん/干しひらめん/ひやむぎ（￥140）
なめらかなノド越しと、適度の弾力を、小麦粉本来の風味とともに楽しめる乾麺も、定番人気製品でリピーターが多い。

第3位　横須賀刑務支所　洗濯石けん柿渋エキス配合（￥150）
柿の渋み成分「カキタンニン」は、消臭・防臭・防腐効果があるといわれる天然素材。使って安心の刑務所良品！

富山刑務所ではお神輿や山車が作られている！

富山刑務所に服役していた、一人の宮大工の技術が伝えられ、いまや同所の名物製品となっているのが、お神輿だ。展示品は179万円だったが、市場価格はこの3～4倍。東日本大震災の直後は、神輿が津波で流された被災地の自治体などから、多くの発注があったという。驚きの価格と、力強い見事な出来映えは、被災された方々を力づけ、大変、喜ばれたという。（※お神輿は、千葉刑務所でも製作されています）