軍政権も真っ青 過激なディスりでミス・ユニバース辞退
先月22日の軍事クーデターでタクシン元首相派政権が崩壊。夜間外出禁止令など厳戒態勢が敷かれる軍政権下で、ミス・ユニバースのタイ代表に選ばれたウェルリー・ディサヤブットさん(22)が、政治的な発言で非難を浴び9日、代表の座を辞退した。
その政治的発言とは、昨年11月Facebook上で、タクシン元首相支持派を「汚い」「邪悪な活動家」と批判し、「全員処刑するべきだ」などと書き込んでいたもの。先月19日、国内テレビ局とのインタビューでこれらの発言は「不注意だった」と謝罪したが、収まらなかったようだ。ここでは辞退の元となった発言がタクシン派への批判であった点に注目したい。クーデターに続き、タクシン元首相の妹であるインラック首相が失職したにもかかわらず、国内のタクシン派はまだまだ力を持っているようだ。タイに平穏が訪れるのは、もう少し時間がかかるかもしれない。
タイに於いて軍は王様の軍である。タクシン派に異を唱え、ミス・ユニバース辞退を余儀なくされた背景に、言論を統制し共産化を狙う中国の影も見えなくもない。

中国が南京大虐殺・慰安婦資料をユネスコに記憶遺産申請
偽スフィンク問題でエジプトからユネスコに提訴された中国が、今度はユネスコに南京大虐殺の記録と従軍慰安婦に関する資料を「世界記憶遺産」として登録申請した。
中国外務省の副報道局長は「申請した目的は歴史をしっかりと心に刻み、人類の尊厳を守るためで、類似の非人道的行為を防ぐためだ」とし、「資料は真実で歴史的価値があり、登録基準にかなっている」と説明した。これに対し菅義偉官房長官は「事実関係を確認中だ。仮に中国が政治的意図を持ってこの案件についての申請をしたと判断されれば、抗議のうえ取り下げるように政府として申し上げたい」と強い姿勢で臨んだ。
ユネスコに登録された記憶遺産には、「グリム童話」「共産党宣言および資本論初版第1部」などがある。

フィリピンとベトナムが南沙諸島でスポーツ交流 中国はいかなる挑発行為もやめるよう要求
南シナ海の領有権問題で中国と激しく対立しているベトナムとフィリピンが8日、南沙(スプラトリー)諸島で軍人同士のスポーツ交流を行い、両国の結束をアピールした。競技種目はサッカー、バレーボールと綱引き。国別対抗ではなく、ベトナムとフィリピンの軍人双方による「混成チーム」がそれぞれ競い合った。これに中国が即座に反応。中国外務省の華春瑩副報道局長は「こんな小細工をやっても、たかだか稚拙なドタバタ劇を1回やっただけ」と揶揄し、いかなる挑発行為もやめるよう要求した。

中国が氾濫する自国のニセモノワインの規制に着手
ニセモノと言えば誰もが連想する中国に異変が起きた。モノはスフィンクスやアニメ関連ではなくワイン。中国新聞社によると、仏華字紙・欧州時報は、生産者と消費者の利益を保護するため、中国がフランスと提携してフランス産ワインに対し「生態原産地保護商品」のラベルを付けると報じた。これは人気のあるフランス産ワインの技術や見た目を低コストで模倣し販売していた中国の偽ワインに対し、自らメスを入れた形といえる。知的財産権で後れをとる中国の偽物商品対策の1つとなるのだろうか。今後の行く末が気になる。

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