競馬新理論 井崎脩五郎
名前に「ウナギ」が入った馬



競馬場の帰りに鰻屋に入ったら、競馬好きだという店主から、4枚の馬券を見せられた。

どの馬券も、メイショウナギサの単複を一枚の馬券で買っていた。いわゆる応援馬券。

「この馬がお好きなんですか?」
と尋ねたところ、超意外な答えが返ってきた。

「この馬、名前の中にウナギって入っている史上初の馬じゃないですかね。それで応援してるんですよ」

メイショ(ウ)(ナ)(ギ)サ

おお、たしかにウナギと入っているではないか。これじゃあ、応援したくなるよなあ。

「成績は今ひとつで……」と言うので、帰宅したあと調べたら、4戦して18、10、11、11着。2月に走ったあと休養中とわかった。スタートがよくなくて、すべてのレースが後方のまま。芝でもダートでも、勝ち馬から1秒2~4秒8という差をつけられていた。

はたして、活路はあるのか。

あるかもしれないと思わせるのは、この馬の兄にあたるメイショウエンジンが、デビュー時に勝ち馬から4秒0もちぎられて休養させたら、復帰するなり11番人気でいきなり2着に突っ込んできたころがあるからだ。そのメイショウエンジンは計5勝もした。

メイショウナギサそのうち、成績のウナギ昇りがあったりしてなあ。土用の丑の日あたりに。


本日の新着記事を読む