6月4日、日本ハム対広島の交流戦。電光掲示板に表示された数字に、札幌ドームはどよめいた。
「この日は広島・前田健太(26)を調査するため、レッドソックスをはじめ、複数球団のメジャースカウトや幹部が来場していましたが、19歳右腕の160キロの剛速球に目が釘づけだったようです」(スポーツ紙記者)

日本ハムの至宝、大谷翔平。花巻東高校3年夏の岩手県大会準決勝でもアマチュア史上初の160キロを叩き出しているが、この日、プロ自己最速を更新した。
走塁中に足首をひねるアクシデントもあり、5回3安打1失点10奪三振で降板したが、5勝目を挙げた。
「大谷は、11日の巨人戦でも初回に再び160キロを記録。勝敗こそ付きませんでしたが、6回を4安打1失点と好投しました。オールスターのファン投票中間発表でも、パ・リーグ先発部門で1位。"投手・大谷"は人気・実力ともに申し分ありません」(夕刊紙記者)

プロ2年目となる今シーズン。これまで10試合に先発して5勝(1敗)。防御率も3点を切ってきた。そんな"投手・大谷"に対する好評価はもちろんだが、"打者・大谷"に対する期待も大きい。
「プロ入り前、ソフトバンクの王貞治会長は親しい人に、"バッティングに専念すれば、日本人で僕のホームラン記録を破れる素質がある"と語ったほどです」(球団関係者)

11日現在、打率は2割7分7厘と3割こそ切っているが、長打率は4割4分6厘。スラッガーの片鱗を見せている。
「球界関係者の間では、当初は"二刀流"に否定的な意見が多かったが、大谷の活躍を受けて、これを容認する向きも増えています。あの野村克也氏も、"最初、二刀流には反対していたけれど、大谷は10年に一人の逸材。考え方が変わった"とテレビで発言したほどです」(前出・夕刊紙記者)

その流れは、メジャーのスカウト陣にも及んできている。
「メジャーは、当初から"投手・大谷"として評価してきましたが、バッティングの非凡さも侮れないことがわかってきた。このままの活躍を続ければ、"打者・大谷"としても、十二分にメジャー挑戦が可能と考え方が変わってきているようです」(前出・スポーツ紙記者)

投手としても打者としても、メジャー級!

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