サッカーW杯が開幕して世界が熱狂する中、セ界でも異変が生じている。
「開幕直後から独走してきた広島が投壊で陥落、地力で勝る巨人が首位に。阪神は勝ち星先行と微風はあるものの、3強は変化なし。注目は、最大6あった借金を減らしてきた中日」(スポーツ紙デスク=成績は6月12日現在)

8日の楽天戦に6-3で勝利し借金を完済。
その後、足踏みが続いているが、交流戦以降、好調を維持している"原動力"は何か?
「エースの吉見(一起)が右肘の手術で欠場中。ようやく一軍に復帰した中継ぎエースの浅尾(拓也)も、本調子ではない。現在までのところ、完投勝利は濱田(達郎)の1勝のみ。中日の強みだった投手力は、明らかに落ちています。野手を見渡しても、チーム本塁打数はセ・リーグ最低。本来、最下位だっておかしくないチーム力ですよ」(番記者)

それを切り盛りしているのが、森繁和ヘッドコーチだという。
「谷繁(元信)監督は、投手の育成や起用を森ヘッドに一任していると聞く。森は投壊を切り抜けるために、60試合に延べ240人近くの投手をつぎ込む"人海戦術"を取った。これで、なんとか中日は命脈を保っているんだね。彼の入閣をゴリ押ししたのは、落合GM。落合の眼力は大したもんだよ」(ベテラン記者)

"森効果"によって、ジワリ浮上してきた中日。このまま調子を上げてくると、Aクラス入りもありうるため、球界関係者は警戒を強め始めたという。
「不気味なのは、やはり落合GM。他球団の首脳にしたら、何か秘策があるのではと戦々恐々ですよ。試合を見に来ないし、普段、何をやっているのかわかりませんからね」(前出・デスク)

とはいえ、遊んでいるわけではない。
「落合GMは、六大学や東都リーグに足を運んでいる。ただし、完全な単独行動。中日のスカウトが球場で、"えっ、なんでオヤジ(落合)がいるの?"って目を白黒させることもあったね」(前出・ベテラン記者)

秘密主義は監督時代から。GMになっても"オレ流"は変わらないようだ。

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