滋賀県大津市の石山駅前広場にて、フォークギターを弾いて歌っていた男が、
「俺の歌を聴け」
と、通りがかった2人の男性を呼び止めた。無視して行こうとしたところ、ギターの男がとった行動は……。何と、ズボンから折りたたみナイフを取り出したのだ。

男性2人は110番通報。駆けつけた滋賀県警大津署員が、男を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。ナイフはたたんだままチラつかせたようだが、ケガ人などが出なかったことは幸いである(広場には通行人が十数人いた模様)。

通常、路上で演奏するには管轄の警察署に許可を受けなければならない。同容疑者が許可をとっていたかは不明だが、音楽関係者によると、

「路上ライブなどは、まず許可が下りないことが多いです。その理由として、ミュージシャンが路上で演奏を行うことが通行の妨げになる。その周囲に観客が足を止めると、さらに通行の妨げになる。騒音も問題となる。といったことが挙げられます。ただ、場所によってはルールの遵守などを前提に、許可、あるいは推奨するところもありますね」

しかしながら、このような事件が起きると、ますます路上ライブが規制されてしまうかもしれない。ルールを守って楽しむお客さんも、路上ミュージシャンにとっても迷惑な話である。

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