テレビ、CMに引っ張りだこの女装コラムニスト、マツコ・デラックス(41)。
その毒舌が堪能できる最新エッセイ『デラックスじゃない』(小社刊)が発売中だ。

女装のきっかけや両親とのエピソードなど、あまり語られたことのないエピソードも収録されている。

「この本は、8年にわたる雑誌連載に加筆してまとめたもので、マツコさんの私生活がつづってあります。今、テレビで活躍するマツコさんが"どうやって誕生したのか"がわかると思いますよ」(担当編集者)

なかでも注目すべきは、昨今のインターネット事情についての論評。
〈ネットが絡んだ仕事はずっとしてこなかった〉(本から抜粋=以下同)とバッサリ。

「かつては、ツイッター(簡易ブログ)で登場した"偽マツコ"に激怒したこともあります」(夕刊紙記者)

ただ、初期の2ちゃんねる(電子掲示板サイト)は、よくチェックしていたんだとか。
〈「この人、深読みしていて、アタシと同じビョーキだな」というような人たちが、「こういうふうに世の中のことを見ないと生きられないなんて、ツライよね」みたいな感じで集まっていた〉

しかし、ネット人口が爆発的に増えるにつれ、怒りを感じるようになったという。
〈日本人って世界からは奥ゆかしい民族だと思われている。でも、その一方で、ネットには「死ね」と書き込むから〉
〈SNS(編集部注=ネット上で交流できるサービス)なんてウンコだと思ってやっていても、無感情のまま、ひたすらピコピコやり続けていたら、ホントに無意味な時間になっちゃうよ。「死ね」なんてネットに書くことで表面だけすっきりさせていたら、死ぬまでひとのこと、「死ね」という人間で終わっちゃうよ〉

さらに、インターネットの出現を産業革命になぞり、数百年後の歴史の教科書で大きな出来事として扱われるはずだと指摘。
ただそれは、"人類の崩壊の始まり"として記述されるだろうと断言している。

「マツコさんの指摘は鋭いですね。今、スマートフォン中毒が社会問題になっていますが、このままの方向でネット社会が進んでいったら、悪夢のような社会になるかもしれませんね」(ITジャーナリスト)

歯に衣着せぬ"ネット亡国論"。
ズバリ、本質をついているような気が……。

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