好調狙い馬予想 薮中泰人
ヴォーグトルネード末脚強烈



今週の中京は重賞がなく、日曜メインはオープン特別のジュライS。ダート1800メートルで争われる。
主な出走予定馬を挙げると。

馬名 前走着順
ヴォーグトルネード①
カネトシディオス⑧
クラシカルノヴァ⑧
グラッツィア⑬
クリノヒマラヤオー①
ジョヴァンニ⑬
タイムズアロー⑥
トウショウヘイロー⑨
ハートビートソング②
マーチャンテイマー⑤
モンテエン⑰
ロングロウ⑭

そんな中、頼れる軸馬なら断然、ヴォーグトルネードだ。

根拠は何といっても左回りの巧さ。右回りダートも「2245」の成績を残すが、これが左回りだと、「3210」。
まだ馬券圏内を外していない。

左回りはすべて東京での実績だが、馬場改修後の中京も似通ったコース形態。
そのまま信頼につながる戦績である。
前走のブリリアントSでオープン特別の壁も破った。

準オープンの身で格上挑戦の形だったが、4角 12番手からの差し切りは、上がり3Fがなんと34秒9と芝並みの末脚。

2100メートルの長丁場だから、脅威的な決め手といっていいだろう。
左回りがいい理由は「右回りだと手前を替えず、内にもたれるが、左回りだとそれがない」と陣営。
ベストは2000メートル以上の距離だが、オープンでも格落ちの今回の組み合わせなら大丈夫だ。

ここ目標に坂路、コースで攻め込んでおり仕上がり面も◎。
3連単は頭固定で狙っていける。

相手も2頭に絞れるか。

まずクリノヒマラヤオーだ。
3番手から楽に抜け出した前走の灘Sが強い競馬。オープンでの実績はまだないが、
好位で流れに乗れる器用さがここでは強みだ。

もう1頭はハートビートソング。
芝の目黒記念で連対実績があり、ダート転向後もオープン特別勝ちがある。
前走はヴォーグトルネードの決め手に2着に敗れたが、休養前より数段レース内容は上向き、
たたき2走目で上積みが見込める。

さて、今週は函館で重賞が組まれている。
函館記念はメンバーも充実して激戦が予想されるが、
栗東でいい準備を整えているのがトウカイパラダイス。

6月22日、26日に坂路で時計を出し、7月3日には4F54秒5、上がり2Fは24秒5-12秒0の鋭さだ。
前走時の中間で気になった息遣いの悪さが今回はない。

前走の鳴尾記念は9着に沈んだが、2走前の大阪杯はキズナをあわてさせるシーンを作る2着。
前2年の函館記念は4、5着だが、積極策からの粘り込みが今年は怖い。

(日刊ゲンダイ大阪記者)

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