DoCoMo、au、Softbankの大手3キャリアからスマホ・ガラケーの通話定額サービスが足並みを揃えた一方で、総合スーパーイオンが黒船の襲来よろしく、格安3Gスマホを7月4日にリリースしている。
 それが、通信大手ビッグローブと協業した「イオンスマホ」の第2弾だ。同社では今年4月に月額2980円で使える「イオンのスマートフォン」を限定8000台で発売した経緯があり、約1カ月で完売。第2弾はこれを凌ぐコスパで、月額料金は基本料金と本体代金を合わせて1980円(税別、税込2138円)というから驚きだ。
 月額料金の内訳は、端末代金が630円(×24回)と通信料金が1350円。通話料金は別途、20円/30秒(税別)が必要だが、通信は毎月1Gバイトまでが上下最大14Mbpsの速度で利用できる。「通話も通信もほどほど」というなら、うってつけの端末といえる。
 通話料金はかけるたびにかかり、通信も速度・容量が限られるが、“格安”なのは圧倒的。SoftbankでiPhone5sに加入した場合(新規加入・のりかえ)、基本プラン2700円(通話し放題)+S!ベーシックパック300円+データ定額パック(5Gバイト)=月額料金は8000円(税別、税込み8640円)から。なんと、その差は月6000円。安居酒屋なら2~3回は飲めるだけの違いが生じる。
 これほどの優位性が実現できた理由のひとつが、端末。イオンスマホでは、デジタル機器の製造受託ベンチャー・ジェネシスホールディングスが開発した「geanee FXC-5A」採用。マイナーモデルにすることでロープライスを実現した。加えて、通信は「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」をチョイス。リーズナブルなサードパーティの通信・通話網を利用することで、ユーザーの負担を抑えたことになる。
 端末や通信・通話ルートを独自調達して、格安スマホはユーザーの手元に届くという格好。安さにはそれなりのワケがあるのだ。通話や通信に制限はかかるが、割り切って使うには申し分ないサービス内容といえるだろう。
 なお、イオンスマホは総合スーパーのイオン、コンビニのミニストップなど全国447店舗で販売しているので、興味があるなら立ち寄ってみればいい。

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