才色兼備を地で行く女子アナウンサーたちの"オンナの実力"を知りたければ、その道のプロである銀座のママたちに聞いてみるのが一番だ。

「野球でいえば、ママはオーナー。チーママは監督みたいなものなんですよ。チーママはママの客も、自分の客も、他のホステスの客もすべて把握して、お店全体として接待ができる気配り、目配りが必要なんです」
こう話すのは、銀座歴30年になるK子ママ(年齢は非公表)。

「女子アナには詳しくないけれど」
と謙遜するK子ママが白羽の矢を立てたのは、日テレ『ヒルナンデス!』の水卜(みうら)麻美アナ(27)だ。

「私が評価するのはミトちゃんですね。彼女、底抜けに明るいキャラで、自分から率先して場を盛り上げるでしょ。ピチピチのTシャツを冷やかされ、"サイズ間違えちゃった"と返したのを見たけど、そういうのって大事なんですよ。それでいて、ギャル語みたいな軽率な言葉は使わないし、明るいだけじゃなくて、知性のある女性という面もちゃんと持っているところが素敵よね」

昨年のオリコン『好きな女性アナランキング』で、前年の4位から1位に躍進した水卜アナ。
飾らない性格と食べっぷりのよさで知られる彼女の魅力は、ネオン街のプロからもお墨付きが出た。

銀座のクラブやバーの多くは風営法で午前0時閉店と定められているが、
「その後、お客様とアフターして家に帰って寝るのが2時くらい。昼近くに起きて、夜に出勤するというパターンですね。夕方は美容師さんに来てもらって髪のセットもあるから、テレビを見られるのは午前中の遅い時間から夕方4時くらいまで。人によっては『めざましテレビ』(フジテレビ系)を見てから寝るという人もいます。私もたまに見てますよ」
というK子ママは『めざましテレビ』のツートップ、生野陽子アナ(30)と加藤綾子アナ(29)を比較して、次のように言う。

「どちらも魅力的だけど、個人的にはショーパンちゃんかな。控え目で、気配りができて、もちろん美人だし。ああいう子がいたら、うちの売り上げも伸びるでしょうね、きっと。カトパンちゃんも売れっ子になることは間違いないけど、テレビを観ていて気になるのは"○○じゃないですか"と決めつけるような言い方が多いこと。それってかわいいようで案外、生意気。会話の主体がお客様じゃなく、自分になっているようでは、マイナス評価になっちゃうわね」
男にモテモテのカトパンも、女目線で見れば"死角あり"ということか。

お次は銀座歴25年になるN美ママ(年齢は「成人式は2回迎えた」)の意見を聞こう。
「女子アナって、確かに選ばれし者なんでしょうけど、なかには"私はほかの人と違うのよ"と天狗になってるのが見え見えの人もいる。でも、ホステスでも、そういうのはダメなの。自分の価値を決めるのは自分じゃなくて、お客様。美人ほど、根拠のない自信を持っていることが多いんです」

そういう女性はホステス止まりで、チーママにはなれないのだそうだ。
「ママが不在の時はチーママにお店を任せるわけだから、やっぱり信用が一番大事。男には多少ルーズでもいいけど、時間にルーズなのは絶対ダメね。お金に関しても同じですよ」

そんなN美ママが注目するのは、春から『ワールドビジネスサテライト』のキャスターを務めているテレビ東京の大江麻理子アナ(35)。

「キレイで、頭がよくて、ソツがないのに性格は控え目。男性のシモネタ、セクハラにも笑顔で対応できる懐の深さもありそう。彼女がチーママになってくれたら、お店は安泰でしょうね。でも、気がついたら、お店を乗っ取られてたりして(笑)」

女子アナ事情に詳しい芸能ライターの織田(おりた)祐二氏は、
「大江アナがチーママをやってる店なら、ぜひとも常連になりたいですね」
と言う。

さらに続けて、
「先日、『ワールド~』で大江アナが安倍首相にインタビューしてたんですが、緊張のせいか、胸元と頬をほんのり紅く染めた彼女は、実に色っぽかった。安倍首相もそんな大江アナを見て、ご満悦。いつも以上に冗舌でした。あの転がしっぷりは、お見事。彼女に転がされたいというオヤジは星の数でしょう」

チーママはおろか、ママの座も狙えそうな大江アナなのだ。


実は努力家の田中アナだが…

逆に、ホステスとしては人気が出そうだが、チーママの適性には疑問符が付く(?)美女アナもいる。
9月にTBSを退社することになった田中みな実アナ(27)も、そんな一人だ。

ブリッ子なのに、下ネタ連発。
そんなギャップがウケていた田中アナだが、「出る杭は打たれる」を地で行き、アナウンス室では浮きまくっていたという。

「イメージ的にはキャバクラ嬢の田中アナですが、銀座に行けば行ったで対応できる能力は持ってますよ。"犬猿の仲"を演じてきた同僚の加藤シルビアアナも"彼女ほど努力家で、人に気を遣える人間はそうはいない"と、田中アナをベタぼめしているほど。色ものアナに見られがちですが、実はアナとしての能力の高い彼女をTBSが使いきれなかったのは残念です」(前出・織田氏)

銀座歴15年になるS美ママ(年齢は「猫でいえば5歳くらい」)は次のように言う。
「田中さんはアシスタントに徹していて、メインの人の邪魔をしない。その点は評価できますね。ただ、人望がなさそうなのでチーママは無理かなぁ」

同じことは日本テレビ『NEWSZERO』の山岸舞彩(まい)(27)にも当てはまると言う。

「脚が長くてスタイルがいいから、うらやましいくらいミニがよく似合う。しかも、ゴルフの腕前はセミプロ級なんでしょ。そりゃあ、男の人にモテますよ。たぶん、ホステスとしてはナンバーワンになれるはず。でも、彼女は上昇志向が強く、他人を押しのけてでも、という我の強さがあるように見受けられます。だから、チーママには向いてないかもね」(S美ママ)

それでも、昨年『ZERO』のプロデューサーからセクハラを受けたとされる騒動が起きたときに、山岸が一貫して「セクハラされたとは思っていない」と答えていた点は評価できるとS美ママは言う。

「セクハラされて"セクハラです"と騒ぐのは素人さん。"セクハラなんて気にしない"って言えたらチーママ。"どうぞ、いいわよ。でも、高くつくわよ"って言えたらママかな(笑)」

有働アナはオーナーでもOK

オヤジ受けがいいことは人気ホステスの十分条件。
テレビ朝日『報道ステーションSUNDAY』の竹内由恵アナ(28)は、タモリや福山雅治などの大物にかわいがられていることで知られているが、

「昨年秋には、妻のいるテレ朝スポーツ局ディレクターと、六本木の個室スパで密会していたことが発覚。相変わらず、彼女のオヤジ転がしテクは天下一品ですよ」(芸能記者)

それでも彼女の場合は、
「小悪魔キャラのチーママは全然アリですよ。ただし、計算高さが身内のホステスに向かって、内部にあつれきを生まないという条件つきでね」(前出・S美ママ)

チーママどころかママ、さらにはオーナーすら務まりそうなのは、NHKの有働(うどう)由美子アナ(45)。

男とのスキャンダルや、『あさイチ』での"セックスレス連呼事件""ワキ汗騒動"で話題になったが、
「有働さんぐらい、打たれ強い人はいない。酸いも甘いも噛み分けた彼女のような人には、若い子も安心してついていくと思います」(前出・N美ママ)

同じNHKの杉浦友紀アナ(30)の評価も高い。
「女として華があるうえ、知的で愛嬌もある。明るい笑い声にも好感が持てます。おまけにグラマーなので、スーツも着物もよく合う。あんな子がチーママでいてくれたら、ウチのお店も商売繁盛、間違いなしね」(前出・K子ママ)

銀座のママのお眼鏡に適った女子アナの"オンナの実力"こそ、本物。
これでテレビを観る目も変わってくるかも?

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