初回視聴率26・5%。並み居る夏ドラマの中でも最高記録をマークしたのが木村拓哉(41)主演の『HERO』(フジテレビ系)だ。

「あの『半沢直樹』でも初回視聴率は19・4%ですから、出だしは大成功といえます」(広告代理店関係者)

このところ出演作品の視聴率低迷が騒がれていたキムタクだが、名誉挽回といったところか。

「キムタク一人の功績というよりも、2001年に1作目が放送された当時の人気が、いまだ健在だったことが大きいでしょう。評価すべきは新ヒロインの北川景子(27)。視聴率が獲れなかったら、北川のせいとまで言われていましたから、相当なプレッシャーだったはず」(放送作家)

松たか子から、フレッシュな北川に変わったことが、功を奏したようだ。

「『HERO』のPRのため、木村と北川が、7月10日放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナー〈新・食わず嫌い王決定戦〉に2人で出演したのですが、これも15・4%と高視聴率を記録。木村・北川の美男美女コンビは最強なんです」(前同)
これに胸を撫でおろしたであろう人物が、フジテレビの亀山千広社長だ。

「視聴率平均は日本テレビ、テレビ朝日に次いで3位と低迷。4位のTBSとの差はわずか0・8%と、かつての視聴率三冠王の面影もありません。亀山社長自ら"とりあえず(視聴率)2位にしがみつきたい"と弱気な発言をするほどの大ピンチです」(番組制作関係者)

6月27日付で全社員の約3分の2にあたる1000人の人事異動を断行したが、これは開局以来の大事件。もはや、崖っぷちだ。

「『HERO』にはフジの社運がかかっています。政府の道徳教育とタイアップし、7月10日のドラマ発表会見には、文部科学大臣まで出席させました。番宣に当局をも巻き込む、異例の力の入れようです」(前出・広告代理店関係者)

しかし、不安要素は残る。
「第2話の視聴率は19%に急落しました。大コケと言われた、キムタクの前回主演作であるTBS系『安堂ロイド』も、初回は19・2%の好発進ながら、第4話ではギリギリ2ケタ台の10・3%にまで落ち込みましたから、まだまだ安心はできません」(テレビ誌記者)

キムタクは危機に瀕したフジテレビを救う"ヒーロー"になれるか!?

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