北アフリカ・チュニジアに突如として湖があらわれ、話題になった。湖があらわれたのはガフサ地区にある砂漠。水深は10〜18メートル、面積も1ヘクタールとかなり広いうえ、湖面は美しいターコイズブルーに輝いており、まさに砂漠の奇跡といったところだ。
どうして湖ができたのかは公式見解が出ていないものの、専門家によると地下の地震活動により地下水が押し上げられた可能性があるとのこと。
この奇跡を知った住民は砂漠のビーチに押し寄せたが、チュニジア政府は湖水浴をしないよう呼びかけた。実は周辺にはリンを始めとする鉱山が多くあり、水に放射性残留物や発がん性物資が多量に含まれている可能性があったのだ。だが美しく輝く湖の魅力には勝てない。政府がいくら警告しようとも、住民たちは湖水浴をやめようとはしなかった。
そして数週間後。湖を訪れる住民はいなくなった。水が循環しない、いわゆる水たまりだった湖に藻が繁殖し、美しかった水が濁り始めたからだ。砂漠の奇跡は、あっけなく終わりを遂げたのである。

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