またやってくれた。麻生太郎副総理兼財務相である。先般、AKB48について、「1人で一級品はいない。しかし、せーのでまとまったら必ずAKBだ」と、グループの魅力を指摘したはずが、「何が"一級品はいない"だ」とファンは憤慨、永田町は苦笑。

余計なひと言がつい出ちゃう。全国紙経済部記者が言う。

「麻生さんはボンボンの御曹司だからこそ、親しみやすさを演出すべく、幼少期からベランメエ口調でざっくばらんに話している。ただ、それを政治の世界にもそのまま持ち込むから、問題になるんです」

事実、2012年末に第2次安倍政権が発足してからの約600日間、"ブッタマゲ失言"の連続だ。

昨年1月、終末期医療に関して、「さっさと死ねるようにしてもらわないと」と残虐な死生観を露呈。

続く4月、都内の会合で、「食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っている奴の医療費は俺たちが払ってる。公平ではない。無性に腹が立つ」と暴言。

また、同月、「名古屋人は民度が低い。あんな市長(河村たかし)を選んじゃうんだから」

6月、東京の都心部で都議選の応援演説を行い、「八王子や西多摩ってまだ東京都なんだなあ。奥多摩なんてえらく人が少ない」と、小馬鹿にした発言。

続く8月、大騒動となった「ナチスの手口に学べ」だ。

ベテラン記者が言う。「ナチス政権下のドイツで、ワイマール憲法が改悪された歴史を"学べ"と言ったわけです。当然、内外の反発を受け、菅官房長官からもお灸を据えられました」

だが、性根は変わらない。年が明け、14年4月、「オバマに(TPP交渉を)まとめる力はない」日米交渉が大事な時にこうである。

続く5月、「税金で、ぐうたらな生活の人の医療を全部賄っているのは公平ではない」自分は病気にならない?

続く6月、"いじめ失言"。「学校でいちばんいじめられてる奴はと言えば、ケンカは弱い、勉強できない、しかも貧しい。3つそろったら丸腰。いじめの対象になる」

さすがにこれには、クレームの嵐だった。「さらなる消費税引き上げ、社会保障費の削減、ビール税の見直しなど、財務省の意向をくんで、庶民の生活を締めつける政策を推し進めているのは、誰あろう麻生氏です」(夕刊紙デスク)

失言は失政の予兆?

本日の新着記事を読む