パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第10回「勝てる店を見抜く方程式」


カンカン照りの夏が終わると涼しげな秋がやってくるわけですが、皆さんはどんな秋を過ごす予定でしょうか。
僕はやっぱり「食欲の秋」ですかね。脂の乗った秋刀魚、ツヤッツヤの茄子。旬の食べ物ってのは、他の季節じゃ味わえない旨味があるわけです。
実はね、僕らの通うパチスロ店にも「旬」ってぇのがあるんです。

僕もパチスロを初めて十数年、いろいろな店に通って参りました。食べ物と同じでね、パチスロ店の状態も移り行くわけです。パチスロ店の旬か否かを決めるのは、ズバリ「勝ちやすさ」なわけで、勝ちやすい時期、勝ちやすい店の状態があるということなんですね。
今日の隠し味は、バシっと本物の「旬」を見抜くための方程式でございます。

それはホールにおいて、

「客側がプラス収支になる台数÷客の数」

この答えが大きくなればなるほど良い。大きければ大きいほど、旬と言えるでしょう。そもそも客側がプラスになる台がなければ話にならないし、それがちょこっとあっても、客の数が多いんじゃ勝負にならない。この答えは、店の状態によって移り行くんですねぇ。どんな店が旬を迎えやすいのか、僕の過去の経験をもとにご紹介させていただきましょう。

ガランガランの閑古鳥が大合唱する店内状況では、なかなか手が出しづらい。
そりゃガランガランになっている理由があるわけで、店の入り口にマキビシが撒いてあるとか、店内に鼻が曲がるような悪臭が立ちこめているとか、そういう特殊な理由で閑古鳥が鳴くパターンは稀でして、はやい話が「出ねぇ」わけです。

もちろん立地を初めとした出玉以外の理由も絡んではきますが、「出る」店には人が集うのが常なわけです。しかし、店側だって今後も続けて営業していこうと思うならば、このままの状態はよろしくない。そこで「出る」という印象を持ってもらうために、閑古鳥を追っ払うために、店は対策に出る。

そのもっとも直接的な方法がズバリそのまんま。「出す」しかないわけです。
人が集うように「出す」。パチスロで言えば高設定を多数投入して、出玉をアピールするしかない。
この、店が集客に動く時期。コレがまさにパチスロ店の「旬」を作り出しやすい。

この、旬を迎えようとするパチスロ店の産声としては、店内装飾やブログ、配信メールのテンションが突然上がったりします。

しかし、その産声が本物なのかどうかは、自分の目で確かめねばならない。一番わかりやすい方法としては、データ表示機等で出玉のスランプグラフを確認すること。

確認すべきは「客側が勝っている台」の数です。
大当たり回数はあてになりませんし、出玉を持ってる人がいてもそこに至る投資額まではわかりませんから、勝敗を把握するにはスランプグラフが最適。
稼動した台の中に、客側が勝った台がどれだけあるか。それが5台に1台もあれば、本物のやる気とみていいでしょう。

そしてやがて店内が活気づいてくる。自分で打つ手応えも文句なしになってくる。
だけど残念ながらね、食べ物と同じで、旬というのは終わるわけです。

僕が過去に旬を味わった店。長くても2年、短ければ2ヶ月ほど。店のやる気が伝わって、集客に繋がり、閑古鳥が完全に姿を消す。朝はズラリと抽選の列ができ、夕方に行けば稼動は8割超の満員御礼。こうなると旬は終わり。

全台どれ打っても勝てます、ってんなら話は別ですが、勝てる台が限られている状況下なのであれば、4割~5割の混み具合がベスト。台をしっかり吟味できて、しかも全体の状況もある程度見えてくる。

しかしながら、前述した通り、「出る」店には人が集うのが常なわけで。立地などの条件によってその早さは変わってきますが、店が出していればいずれ人が集まってくる。そうなると稼動はドンドン上がり、空き台を探すのですら一苦労するようになってしまうでしょう。

ここでね、まだ店の設定状況がやる気のある状態のままであれば、まだ良い。そもそも店が出玉というやる気を出した理由。それはお客さんを集めるためなわけです。

僕の経験上ですが、十分にお客さんが集まった店は、「旬」であった時期(稼動が4割~5割の時期)よりも、設定状況が厳しくなる傾向があります。

しかし、多少設定状況を厳しくしても、高い稼動のおかげで見た目の出玉は以前よりも派手になる。賑わいが手伝って、お客さんがお客さんを呼ぶ。つまり店が目指した状態の完成、それが打ち手から見た「旬」の終わりとなるわけです。

さて、ここで思い返してみてください。
皆さんの行く店はどんな状況でしょうか。

まずはスランプグラフ等やジャグラーなどのノーマルタイプのデータから、客側が勝ってる台がどのくらいあるかチェックしましょう。

そして客付きはそれに見合っているでしょうか。

そもそも客側が勝っている台がない店。
あるっちゃあるけど客が必要以上にギッシリな店。
そんな店での勝負は厳しくなって当然。客を集めようという意志が見えない店や、客が集まってることをいいことにあぐらをかいてる店、そんな「旬」から程遠い店はなるべく避けるのが得策と言えるでしょう。

今は閑古鳥鳴きっ放しのガランガラン店も、一念発起して旬を迎える可能性がある。そして、やたら客だけいる店というのは、少なくとも以前にやる気があった時期、言わば旬だった店の可能性が高く、そんな店であれば、もし客が集まらなくなってきたら、また客を集めなくちゃと帯を締めなおすでしょう。すると再び旬を迎える可能性がある。

そう、食べ物の旬ってのは待つしかありませんが、パチスロ店の旬ってのは打ち手が探したり作ったりするものだと僕は思うわけです。そしていかに早く旬な店に辿りつけるかが、勝負となってくる。

日差しも穏やかになってきて、動きやすい季節になってまいります。紅葉狩りや栗拾いもいいですが、この秋はパチスロの旬を見つけにいってみませんか。旬の店で、旬の店で、打ってみたいと思いませんか、うふっふー、なんつって鼻歌混じりにね。

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