「妻と別れたいけれど、離婚すれば財産の半分を与えなければならない」
そこで夫がとった行動は、“殺し屋”を雇うことだった――。

ロシア紙の報道によると、資産家であるコンスタンチン・モナスティルスキー被告(47)は、慰謝料惜しさに妻の殺害を計画。プロの“殺し屋”を名乗る男に、手付け金として20万ルーブル(約57万円)を支払った。だが……事態は思わぬ方向へと進む。

実はこの殺し屋、アルコール依存症患者で、酒代ほしさに“殺し屋”を自称していただけ。受け取った手付け金で、酒浸りの毎日を過ごしていた。

しかし、一向に依頼が実行されないことに業を煮やした被告から、
「おい、いつになったら“例の約束”は実行されるんだ!?」
と脅されてしまい、“殺し屋”らしからぬ行動に出てしまう。

あろうことか警察に駆け込んで、
「人を殺せと脅されているんです、助けて!」
と相談。犯行計画が明るみになり、妻の殺害を依頼した被告は警察に逮捕された。

また、当局の調べによって、被告は人を見る目がゼロであったことも判明している。というのも、それまでにも計5回“殺し屋”と称する人物に妻の殺害を依頼。それぞれに30万円から140万円を支払ったが、全員が“偽の殺し屋”で、ことごとく殺害計画が失敗していた。

逮捕時、同被告は、
「どこへ行ってもむしり取られる。今回もだ!」
と、毒づいたという。

なお、判決によって彼の全財産は妻の管理下に置かれることに。
慰謝料をケチッたばかりにすべてを失った被告は、何を思うのか――。

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