イラスト/グ スーヨン

「あのさぁ、今日の日の出は、6時30分なんだって」
「へぇ、そうなんだ」
「思ってたより、意外に遅いんだよね」
「だよねぇ」

この会話の中で、
情報は、日の出が6時30分であるということだけで、
「思ってたより遅い」というのは、
ただの感想で、情報ではない。

「あの映画観た?」
「まだ観てないんだ」
「ぜんぜんダメ、面白くなかったよ」
「やっぱり~ そうじゃないかと思ってた」

この会話の中で、
情報は、あの映画というのが公開中であるということで、
「面白くなかった」というのは、
やっぱり感想で、情報ではない。

「○○さんが亡くなったって」
「マジで」
「事件性は無いようだから、どうやら自殺らしい…」

この会話の中で、
情報は、○○さんが亡くなったということで、
「自殺らしい」というのは、
ただの憶測で、情報ではない。

情報と感情、感想と憶測を一緒くたにするな!
まず、この三つを仕分けするだけで、
物事の理解力や観察力や着眼点が、ずいぶんと整理しやすくなるハズ。


感情や感想に惑わされると、
せっかくの良い映画(人によって良い映画と悪い映画は異なるから)を見逃してしまったり、その先入観で最初から面白くないように観てしまったりして、
とってももったいないことになってしまう。

「お前の感想は聞いてない」
ハッキリ言ってやりましょう!

SNSのほとんどの投稿が、
この日記のような感情や感想が排泄されていると思って間違いないでしょう。
情報だけをシェアしてるのもあるけど、
それをシェアした感情が伴っている訳です。

よく考えてみてくださいな。
そういう場所〔何の苦労もなく自分の意見を述べられる〕で、
発信するということは、ほとんど自己顕示欲(わがまま)とマスターベーションみたいなもんなんだよね~
自己顕示欲とマスターベーションが、イケナイんじゃないよ。
受け取る側が、そんな日記みたいなのを、
正しい情報として受け取っちゃイケナイってこと。

新聞やらネットの記事を読んで、
漠然と、この三つが仕分けられるようになれば、
仕事が正確にできるようになって、社内の女子にモテるでしょう(たぶんね)


「あの映画のレビューさ、星四つなんだって」
「良い映画なんだね」
「星四つだから、間違いないよ」

この会話の中で、
情報は、映画の評価が星四つだということで、
「良い映画」というのは、
ただの多数決の結果みたいな数量データであって、
この数量データは、ここでいう意味のある確かな情報ではない。

情報と数のデータを仕分けて考えよう!
これ重要!


行列のできるラーメン店が、必ずしも美味しくないのは、知ってるよね。
むしろ、美味しくない方が多いかも…

最近の風潮で、
「何かで成功した人は、良い人物である」
みたいな感じがあるけれど、
お金持ちは、お金を稼ぐのが上手い人であって、良い人かどうかは分からない。

だいたい、ステマやらがはびこってて、その数量データ自体の信用が無いからさ(笑)


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