今月16日、南極沖で捕獲された推定350キロの雌のダイオウホウズキイカが、体内に卵を持っていたことが判明した。2013年に発見されたこのダイオウホウズキイカは漁船によって捕獲されたもので、無傷の状態で見つかった個体としては史上2体目になる。これまでニュージーランドの博物館で冷凍保存されていたが、ついに公開解剖が行われたのだ。
巨大な水槽で行われた解剖は、なにからなにまでケタ違い。腕の長さは1メートルとダイオウイカに比べれば見劣りするが、目は直径35センチ、口であるカラストンビは子どもの頭ぐらいの大きさだ。

巨大なイカというと思い浮かべるのは、深海に住むダイオウイカ。しかし体長こそダイオウイカに譲るものの、体重に関してはダイオウホウズキイカの方が上回り、最大で500キロにまで成長するといわれている。ダイオウイカと同じく生きた個体が捕獲されることは稀で、まだまだわからないことが多い謎の生物なのだ。今回の解剖で、ダイオウホウズキイカの研究がさらにすすむことに期待する。


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