好調狙い馬予想 薮中泰人
前走完璧ヌーヴォレコルト! Sパンドラ上積み十分で対抗



前哨戦を完璧な内容で制したヌーヴォレコルトが不動の本命馬だ。
好スタートから4番手のインにつけると、直線は余裕の抜け出し。
ローズSはヌーヴォの強さだけが目立った。

手綱を取った岩田は、この日、5勝。
春の騎乗停止で一時、インをさばけない騎乗も多かったが、完全に吹っ切れたのか、面白いようにインから抜け出してきた。

レースは完勝だったが、ローズS時の仕上げはまだ完璧ではなかった。
「中身が詰まって瞬発力がついた」
はレース後の岩田だが、見た目の馬体はやや細身で、張り具合も一息。
ブランク明けを感じさせていた。

レース後は栗東トレセンへ入厩。輸送リスクを避ける意味ではいい選択で、問題になる環境の変化にも即、対応した。
落ち着きがあるし、一度使ったことで体の張りが違ってきた。

CWでのキャンターも前後のバランスが取れて、しっかりした走り。
5日の坂路追いで1週前追い切りの準備も整えた。
やっぱり不動の本命の評価でいい。

相手本線で狙いたいのはショウナンパンドラだ。
能力を高く評価されながら、体調とレース選択がかみ合わなかった春シーズン。
それでいて掲示板を一度も外していない点に底力を感じさせるが、5月のカーネーションCのあとの休養が効果的だった。

体質が改善され、2度使っても馬体減りがない。
その証拠に前走のあと11日後に坂路で初時計。
1週間後の10月1日には51秒8が出るほど攻め込めている。
まだ上積みも十分な仕上がりだ。

前走の紫苑S2着は早めの抜け出しで勝ち馬の目標になったのが敗因。
京都は〔1100〕の得意コースだ。
ピークの体調で目標レースに挑む。

レッドリヴェールの取捨が問題だが、前走は直前の調教が強すぎたか。
巻き返しは当然考えられる。あと4頭登録の松田博勢ではサングレアルを最上位視、レーヴデトワールの押さえ。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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