大気汚染が深刻な中国・北京市で24日、太陽光が大気汚染の厚いスモッグに遮られ、黒点が肉眼でも見えるほどと伝えられた。


中国ではもはやおなじみの大気汚染であるが、まさかスモッグが太陽光フィルターレンズ並の濃度だとは驚きである。実際の数値を見てみると同日の大気汚染物質「PM2.5」の濃度は1立方メートルあたり350マイクログラムを超え、日本の1日あたりの環境基準の10倍程度に当たる濃度であった。ちなみに環境省では70マイクログラムを超えたら外出を控えるよう注意を呼びかけてい。その点を踏まえると、北京のスモッグがいかにものすごいかがわかるだろう。
また19日に開催された北京マラソンでは大気汚染が世界保健機関(WHO)が定める限界の16倍に達し、多くのランナーが参加を取りやめた。一方、天安門広場からオリンピック公園まで走破したランナーも確認されたが、しっかりマスクを着用したランナーが目立ったという。
中国政府は来月、北京で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)を前に工場の閉鎖など様々な大気汚染対策を進めているが、改善にはほど遠い状態で「焼け石に水」との声も挙がっている。

本日の新着記事を読む