データ予想 須田鷹雄
地力強化ホッコーブレーヴ◎



アルゼンチン共和国杯や春の目黒記念といえば、かつては準オープンを勝ちたての馬や、場合によっては準オープンで負けてきた馬であっても軽ハンデを生かして穴をあけることが多いレースだった。しかし、最近ではその傾向は薄まりつつある。
そもそも、より多くの収得賞金を持った馬が居座っているので、かつての軽ハンデタイプは出走数そのものも減りつつある。
今後あるとすれば、今年の目黒記念で穴をあけた(8番人気1着)マイネルメダリストのように、準オープン勝ち↓オープン特別で負け↓軽ハンデで激走、というパターンかもしれない。

単純に前走クラス別成績で見ると準オープン組も来てはいるのだが、たとえば2011年のトレイルブレイザーは春に目黒記念や宝塚記念に出走していた身。まったくの「新ネタ」が激走する機会は減りつつあるし、昔と違ってその手の馬が人気になるようにもなってしまった。
それ以前にこの原稿を書いている時点では前走や前々走で準オープンを走っていた馬の想定情報がまだつかめていないので、重賞組を中心に序列をつけておこう。これまでの前走レース別成績を振り返ると、京都大賞典組が着度数では上位にくるが回収率は低く、札幌記念など間隔が空いたレースから来る馬がたまにいい馬券を出している。
レース間隔が空いているがレベル的にここで足りそう、という観点から◎ホッコーブレーヴ。昨年はこのレースで5着止まりだったが、その後天皇賞春でも馬券に絡むなど地力強化しており、今年はもう少しやれるだろう。
もちろんハンデも昨年よりは重くなるのだが、どこかで1着を取ってしまうよりも日経賞2着、天皇賞3着だとハンデに反映される度合いが低く、結果としてお得な斤量になることも期待できる。

○に目黒記念の覇者マイネルメダリスト。オールカマーは最下位の18着だったが、荒れているとはいえ速い路面、緩むところのないワンペースの展開、上がり2ハロンの速さ、そもそもの距離不足……などを考えると、あまりに条件が合っていなかった。コース変わりで結果も変わる。
▲はフェイムゲーム。こちらはオールカマーがまずまずの内容。ダイヤモンドSを勝っている身なので、距離延長+東京替わりは期待したくなる。叩き良化型でもある。

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