ブラジルで男性の腸から、体長50センチという巨大な肺魚が生きたまま摘出されるという、驚きの手術が行われた。当初はそのグロテスクな内容で話題になったのだが、実は撮影者が勝手に動画をアップしていたらしく、手術を受けた男性が病院側にクレームを入れるという別方面での騒ぎになっていったのである。

動画を見てみると確かに周囲から歓声があがっているのが確認でき、病院側が興味本位で撮影、アップをしたようだ。確かにひどい行いではあるのだが、ネット上ではさらに別の方面で話題となっていた。
つまり、この肺魚はどこから入ったのか、ということだ。確かに南米にはカンディルという魚がいて、肛門や鼻の穴などから入り込み、吸血をしたり肉に食いつくという恐ろしい魚がいるが、残念ながら肺魚には、そのような習性はない。そもそもカンディルは全長3〜4センチぐらい。さすがに50センチもあると、自力で侵入することは難しいだろう。
また肺魚はその名の通り、エラ呼吸に加えて肺でも呼吸ができるのだが、さすがに腸内で生き続けるのは難しく思われる。さらに口から入った場合、腸に到達する前に消化されて息絶えていたことだろう。

つまりこの肺魚は病院に来る少し前に、人間の手によって肛門から入れられたのではと考えられるのだが……。いったいなんのためにという部分を考えるのはやめておこう。

ちなみに当事者の男性は、肺魚の侵入経路について、口をつぐんでいるという。


肺魚は魚類には珍しくエサを咀嚼して食べる

本日の新着記事を読む