英国で新型のバスが運行 未来を開く燃料はウンコの画像
*画像はジェネコ社の公式HPより

大気汚染による健康被害のニュースが世界中を騒がす昨今、イギリスで開発された新エネルギーに注目が集まっている。その新エネルギーとはなんと人間のウンコ。人糞や生ゴミから精製したメタンガスで、実際に公道を走ることに成功したという。

この“バイオバス”を開発したのはジェネコ社という下水処理の大手企業。同社によると下水処理をする過程でのバイオメタンの精製方法で、地域の約8500世帯に供給する天然ガスと、バイオバスへの燃料分を確保出来る見通しだという。

“ウンコから精製したガス”と聞けば、誰でも感覚的に鼻をつまみそうになるが、臭いがしないどころか、ディーゼル燃料に比べて温室効果ガスの排出量が約30%も軽減されるということで、この話題を紹介した英メディア『mirror.co.uk』が行ったWEBアンケートでは、70%以上の人がこれを称賛。人糞は長い間、膨大な廃棄物として嫌われ者であったが、クリーンな新エネルギーに期待の声が大きくあがっている。

イギリスの公共交通事業に採用された喜びについて、ジェネコ社ゼネラルマネージャーのモハメッド・サディク氏は「バイオ・バスは地域密着型のエネルギー。市民の皆さんのおかげで成り立ってる」と説明。ちなみに5人が放り出す糞尿1年分でなんと300kmの走行が可能だということで、もし日本にもバイオバスが採用された日には一致団ケツしてフン張らねばならないことだろう。

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