立て続けに噴出する閣僚スキャンダル、消費増税問題など難題山積みの安倍政権。ついに総理は衆議院解散を実行し、永田町は大荒れだが、自民党は水面下でメディアをたくみに操る接待攻勢に出ていた――。

「支持率が下がり始めた10月頃から、省幹部や大物族議員と大手マスコミとの飲み会が頻繁に開かれるようになりました。ヒラの省庁担当記者にも豪勢な料理を振る舞っているんですから、支持率低下をたどる今、相当焦っているんでしょう」(全国紙政治部記者)

各省庁には、記者クラブに大手マスコミ記者が常駐しているが、担当記者レベルでは大臣や省幹部と酒を飲み交わす機会は多くない。新聞・テレビ各社の幹部クラスが"オフレコ懇談会"という名目で、接待を受けるくらいだという。

「官邸サイドは支持率低下を、かなり気にしています。アベノミクスを盛り上げていたマスコミが"安倍バッシング"を始めるのを恐れ、末端記者にまで接待攻勢をかけているんですよ。特に、首相に近い官邸番記者、北朝鮮問題を扱う外務省担当記者、消費税を担当する財務省担当記者を中心に、連日のように懇親会が開かれています」(前同)

政治家との接待といえば、赤坂や銀座の料亭かと思いきや、バリエーションは豊富だという。
「西麻布で個室すき焼きや、六本木で韓国料理なんてケースもあるようです。まあ、どこも個室で高い店が多いんですが、高級焼き鳥やふぐ鍋をご馳走することもあるみたい。過去にここまで現場記者がもてなされたことはないでしょう。しかも、2軒目のには高級クラブや女子大生が揃う豪華スナックにも繰り出し、スレンダーな美女まで揃えることもあるようですから、記者連中も完全に骨抜きですよ」(夕刊紙記者)

連日行われる肉弾接待のおかげか、今のところ安倍政権への大バッシングは報じられていない。こうしたメディア戦略を練っているのは、首相官邸だという。
「稀代の策士である菅義偉官房長官を中心に、萩生田光一総裁特別補佐官と世耕弘成官房副長官が動いていて、総選挙に向けてさらに活発化しています。特に世耕氏は与野党政治家から財界人、大手マスコミや週刊誌記者など幅広い人脈を持っていて、"反安倍記者"に目を光らせていますよ」(前同)

夜の寝技は自民党のお家芸。大手メディアなんか、イチコロか!?

本日の新着記事を読む