今月4日、ワシントンDCの海の未来科学技術エキスポで、レールガン(電磁加速砲)が一般公開された。レールガンはマッハ7以上という超高速で弾丸を発射し、射程距離が160kmを超えるという、まさに米海軍の最終兵器のことだ。

このレールガン、簡単に説明すると、電位差のある2本のレールの間に弾体をはさみ、弾体とレールに発生する磁場の相互作用によって弾体が加速、発射するという仕組みになっている。電磁気エネルギーを使うため、火薬を用いるよりもエネルギー効率が高くなり、弾の速度が従来に比べ格段に速く、射程も長くなる。
例えば火薬を使う弾薬の初速と比較すると、ライフル銃よりも3.2倍、拳銃よりも8.6倍も速いというからすさまじい。しかも連射が可能で、116メートル離れた目標に対し、1分以内に20発も撃ち込むことができるのだ。
そしてレールガンのなによりのメリットは、そのコストの安さ。ミサイルが一発50万ドルから150万ドルもするのに対し、レールガンの砲弾は2万5000ドルと格安なのである。

米軍は今後、射程を360キロまで伸ばすことを目標とし、将来的には宇宙への輸送装置といった宇宙分野で役立てていきたいそうだ。そして我が日本も負けていない。なんと宇宙科学研究所にて、レールガンによる宇宙のゴミ対策の研究が進められているのだ。
聞けば聞くほどSFの世界ではあるが、これは現実。我々は未来に生きている!


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