データ予想 須田鷹雄
ミッキーアイルが押し切りV


阪急杯が1400メートルになって以降の結果を振り返ると、年末の阪神カップとの結びつきが強くなっていることに気づく。
同じコースだから当然といえば当然なのだが、斤量条件が違うので、阪神カップの着順がそのまま参考になるというわけではない。1400メートルにこだわって使うようなタイプが良い、という話である。

ちなみに阪急杯が今の距離になって以降の9回における、前走阪神カップ組の成績は〔3238〕。複勝率50%、つまり該当馬の半分が馬券に絡んでいるわけだ。
ただ、1~3着になった8頭のうち4頭は前走4着以下、つまり阪神カップでは馬券に絡んでいなかった馬。前走の着順が振るわなくとも、それ以前のパフォーマンスで重賞級であることが示せていれば問題はない。

一方で、あまり良くない参戦パターンもある。休み明けだ。過去9年、中12走以上のローテーションで出走した馬は〔10122〕。回収率だと単勝が50%で複勝は32%。
馬券に絡んだ2頭は7番人気と5番人気なので、そこではある程度回収率を稼いでいるはずなのだが、圧倒的な凡走馬の比率で回収率は伸びずにいる。
休み明けは、1番人気になったケースにも凡走例があるだけに、該当馬のシルシはなるべく下げていきたい。

話を戻して、今年の阪急杯想定馬で阪神カップ組といえば、コパノリチャード、ダイワマッジョーレ、オリービン、ミッキーアイルといったところ。着順はそれぞれ2、3、6、7着だった。
実際のメンバーが確定しないと最終的なことは言えないが、顔ぶれ次第ではあえて阪神カップ負け組の◎ミッキーアイルを狙ってみたいところだ。
ご存じのように、この馬は逃げて押し切るか、自分の形を崩されて大敗するかの両極端しかない馬。阪神カップは1200メートルでも逃げられるハクサンムーンがいたし、他にもフォーエバーマークなど逃げ先行タイプが多すぎた。

今回は前回に引き続き○コパノリチャードがいるが、同馬はハナにこだわるわけではない。◎が単騎逃げなら押し切れる可能性は十分だ。

▲オリービンはこのコースで準オープン価値の履歴がある。当時は重馬場。今回のメンバーにはスピードに秀でた馬が多いため、雨が降るようだとその良さが消え▲あたりが浮上する。

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