人気ユニット「ケツメイシ」のMC・RYO氏は、レコーディングやライブをやりながら、家庭では家事もしっかりこなす『スーパー主夫』。昨年12月には、家族やご近所の友達との面白エピソードを綴ったエッセイ『涙で家族が見えない』もリリース。アーティストと2児の父という二足のわらじをはく40代の星に緊急インタビュー第2回!!
――そういえば先日はバレンタインでしたね。
RYO バレンタインなんて、なくなればいいのに!! ケツメイシは、メンバー4人いるんですけど、トータルで10個いただくのがせいぜい。CDは2千万枚以上売ってるはずなんですよ? 一番CDが売れてた時期ですら、個人でいただいたチョコは3個。CDの売上枚数に反比例しまくりです。まぁ、女性のみなさんが性の対象として見てないことはわかってるんです。バレンタインなんて、ホントいらないですよ。
――(笑)。そんなRYOさんは、仕事も家事もこなしつつ、しっかり「遊び」もやってらっしゃいますよね。
RYO 「遊び」って言ってもねぇ、月1の風俗と月2回フィリピンパブのステージに立つくらいですかねぇ。
――まさに日刊大衆世代の理想像といいますか……。RYOさんのエッセイ『涙で家族が見えない』の中でもフィリピンパブで、近所のお父さん友達や遊び仲間(通称:後藤ジャパン)と飲む様子はすごくおもしろいです!
RYO 近所のおじさま方から集合がかかるんです。僕が仕事をしてると「心配電話」がかかってくるんですよ。
――心配電話?
RYO 僕の周りで流行ってまして……。「RYOくん、最近ちゃんと寝られてる? 寝られてるか心配でさ」って、深夜2時ぐらいに携帯が鳴るんですよ。背後がすごくうるさくて、あきらかにフィリピンパブからかけてるのがありありとわかる。僕がそこに合流するまで、人を変えてどんどんかかってくるんです。
――夜中に、ですか!?
RYO まぁ、やり始めたのは、僕なんですけどね(笑)。もともとは、ケツメイシのメンバーで流行ってたんですよ。ツアーに行くじゃないですか。マネージャーが宿泊するホテルの部屋へ行って、「ここは角部屋だから、殺し屋に狙われてるかもしれない」って、ベットをおこして窓際にバンっと寄せてタテにしたり、冷蔵庫をあけて「毒が入ってるかもしれないから」って、全部お酒を飲んで味見したり、風呂で狙われたら大変だって、男ふたりで狭いユニットバスにつかったり(笑)。
――それって……(笑)。
RYO そうです、単なる嫌がらせです。この前は、PTAのオヤジ友達と1時ぐらいまで飲んでたんです。そのうちの1人が朝4時起きでゴルフに行くって言うんで、ちゃんと寝られるか心配じゃないですか? 朝も早いから起きられるかどうかも心配だったから、「心配電話」かけましたね、はい。
――やられたらやり返す、ですね。本には、そんな近所のお友達がよく出てきますが、反応はいかがでしょうか?
RYO ご近所の権利問題が……(笑)。「あの話題、俺が主役だから、出演料としておごってくれ」なんて言われてます。
――ご家族のほうは?
RYO 家族はあんまり関心がないのか、特に反応なし。僕、ほめられると伸びるタイプなんですけどねぇ。長女は本を読んでるみたい。一度「売春ってなに?」って聞かれました。「青春ってあるじゃない? それと同じようなことなんじゃないかな」と、お茶をにごしました(笑)。
――ちなみにエッセイを書く時に、ネタに困ったことはありませんか?
RYO 日々、面白いことはないので、現役時代のパンチ佐藤氏の打率くらいを目指してます(笑)。10回に1~2回くらい面白ければいいかな、と。最初は結構悩んだりしていたんですけど、前に担当していたマネージャーにそうアドバイスされて気が楽になりましたね。あの天才バッターのイチローですら、打率は3割ですからね!
(次回に続く!!)
文:村上幸
ケツメイシのMC担当。個性的な高音ボイスが特徴的で、早口ラップ、下ネタ、自虐ネタが持ち味。辛口なメッセージをユーモラスに書かせたら右に出る者なし。プライベートでは、多国籍パブをこよなく愛し、ご近所のパパさん付き合いをはじめ、オヤジ飲み友がご近所に多数存在。家族を心の底から大事にする2児のパパ。最新エッセイ『涙で家族が見えない』が双葉社より絶賛発売中!!