「食指が動く」は、食欲が起こったり、物事に興味や関心を持ったときに使う言葉です。
由来は中国の故事。紀元前7世紀の春秋時代、子公という人が王に招かれ宮殿に向かっていました。すると、1本の指がピクピクと動き始めたのです。
「これはきっと、珍味にありつける前兆だろう」
子公が友人とそんな話をしながら宮殿に着くと、用意されていたのは果たして、高級で珍しいスッポン料理でした。

予感が当たった子公は笑いながら食卓に着きました。しかし、その態度が気に障ったのか、王は子公にだけスッポンを食べさせなかったのです。腹を立てた子公は、のちに反乱を起こし王を殺しています。
「食べ物の恨みは恐ろしい」という言葉は、このとき生まれた……かどうかは定かではありません。
さて、珍味の予感にピクピク動いた食指とは、どの指のこと?

(1)親指
(2)人差し指
(3)中指


答え :(2)

出題:浜川卓也

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