データ予想 須田鷹雄
例年の皐月賞とペースが酷似 前走・弥生賞1、2着馬信頼!


2、3歳時のレースというのは、能力差が大きいメンバー同士で走るレースである。今回の皐月賞にしても、将来、歴史的名馬になるような馬と、1000万条件でぼちぼちの存在になるような馬が、並んで走っている可能性もあるのだ。
だからこそ、クラシックを予想する際には「どの馬の能力が高いのか」という発想になりがちだ。また、同じ発想でみんなが考えた結果、オッズというものが形成されているので、馬券の観点からは案外成果にならない可能性もある。

それよりは、適性や展開について考えたほうがよい。今年の3歳馬だと、出走回避となってしまったが、シャイニングレイが良い教材だ。
ホープフルSと弥生賞、同じコースなのに前者では優勝、後者では大敗。これを相手関係だけで説明しようとすると無理が出る。
ホープフルSのラップを見ると、残り800メートルから400メートルは緩んでおり、最後の400メートルの勝負。一方で弥生賞は、後半5Fがずっと厳しい流れ。これだけの違いで、結果は大きく変わってしまうのだ。

では、皐月賞はどのような展開になるのか。一番確率が高いのは、全体的に上げ下げの小さい、フラットなラップ構造だ。
もちろん皐月賞がスローになることもある。ゴールドシップが勝った年のように特殊な馬場・特殊なラップもあるが、これも少数派。一番多いのは平均ペースだ。

一方で、今の競馬は放っておくとスロー寄りから速い上がりの競馬になりやすい。今年でいうとスプリングSが超のつくスローペース。そこで好走した馬が「平均ペースでも大丈夫」という可能性はあるのだが、やっていない以上、あくまで仮定の話止まりだ。

そう考えると、後半だけでもフラットなラップを刻んだ弥生賞のほうが、アテにしやすい。そこで◎サトノクラウン、○ブライトエンブレムと、弥生賞の1、2着馬を重視することにしたい。◎は東スポ杯ではまた異質な競馬をこなしており、単純に能力が高いという可能性もある。▲ダノンプラチナはスプリングSの敗戦を「スローが向かなかった」と解釈すれば、違う競馬になることで再浮上はありうる。

本日の新着記事を読む