避妊具を使った性行為を、いかに“生”に近づけられるか? この永遠の命題に答えるべく、コンドームメーカーは技術を磨き、できるだけ製品を「薄くする」ことに注力してきた。

そんななか、コンドームの薄さを巡り、日中間のメーカーによるバトルが始まった。
「広州大明連合ゴム製品」という中国のコンドームメーカーが、日本のトップメーカーである「オカモト」の「ギネス世界記録認定の世界最薄」という宣伝文句が虚偽にあたるとして、中国の裁判所に販売停止と賠償金を求める訴えを提出したのだ。賠償額は1元(約19円)とのことである。

大明社は、オカモトが2012年1月に「薄さ0.038ミリ」でギネス世界記録に認定されたとしているが、自分たちの製品も2013年12月に「薄さ0.036ミリ」で世界一とギネスに認められたと主張。

一方、オカモトは「世界最薄は日本のギネス社の許可を得て使用したもの。我が社が自分たちの記録が破られたということを知っていたという証拠について、大明社は示していない」などと反論。

さらにサードパーティによるテストで「大明社のコンドームが0.036ミリよりも厚い」ことがわかったとして、大明社の「世界最薄」こそが虚偽であるとした。この裁判、両社ともまったく譲らない構えだ。

もっとも、時代は裁判のはるか先を行っている。サガミオリジナルやこの裁判の当事者でもあるオカモトが、なんと「薄さ0.01ミリ」台のコンドームを発売したのだ。
すでにこれらの商品は品薄になるほどの人気らしいが、こうなってくると0.03ミリ台で争っているのも、なんだか間の抜けた話のように思えてくる。

しかし、それにしてもここ近年のコンドームメーカー、ちょっと頑張りすぎじゃないか!?

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