1966年スタートの長寿番組『笑点』(日本テレビ系)に激震が走っている。
「視聴率が落ちてるんです。5月17日が10.5%で、翌週が13.0%。週間視聴率トップ10の常連が圏外に。笑点といえば、一時は20%超えが当たり前でしたからね」(日本テレビ関係者)

その原因について、テレビ情報誌記者が語る。
「まずは、白鵬の史上初となる2度目の7連覇が掛かったNHKの大相撲中継と放送時間が被ったこと。もう一つは、5月前半に前座として出演した若者に絶大な人気を誇る『クマムシ』『8.6秒バズーカー』が原因かと思われます」

人気者が出演したら普通は視聴率が上がるのでは?
「笑点は永遠のマンネリが人気の秘密。大喜利メンバーも完全に役割分担が決まっているから、視聴者の多くを占める高齢者が安心して視聴できる。でも、『8.6秒~』は、ビートたけしにも"バカ大学の文化祭"などと切り捨てられる芸ですからね。高齢者にとって何が何やら。しかも、観覧の客が手拍子を強制され、視聴者から可哀相などの声も上がったほど。若い層を取り込もうとして、失敗しましたね」(同記者)

この反省か、5月31日には、"色物"の放映はなく、
「座布団10枚ゲット記念と称して桂歌丸の若き日の写真を披露。もう一度、かつての視聴者層を取り戻そうとの番組構成だと思われます」(制作会社スタッフ)

その効果か、視聴率トップテン返り咲きを果たしたが、さらなる激震が同番組を襲った。
「6月1日に、司会の桂歌丸が背部褥瘡(はいぶじょくそう)で入院した。この入院は予定どおりで番組に影響なし、と落語芸術協会が説明しましたが、そもそも、この病気は寝たきりの人がかかりやすい病気です。また肺も悪く、舞台裏では酸素吸入器が手放せない状態で、移動は車椅子。本人も50周年まで持たせたいというのが正直なところでしょう」(前出の記者)

となると、後継人事の腹案はすでにある?
過去にはタモリなどの名前も浮上したこともあるが……。
「順当にいけば、歌丸の前任者の名跡を継いだ三遊亭圓楽が有力でしょう。テレビでは、歌丸に罵詈雑言を浴びせていますが、2人は本当は仲がいい。歌丸も盟友に託せれば、幸せでしょう。圓楽自身は"(歌丸が)死ぬの一番迷惑"と言っていますが……」

腹黒キャラの圓楽の司会を見てみたい気もするが、歌丸師匠に50周年を超えて頑張ってもらいたいのが、ファンの願いだろう。

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