どんな業界にも、そこでしか通用しない隠語や符牒があります。消防で使われる通信コードもその一つ。数字に特定の意味を持たせた一種の暗号で、無線交信で多用されます。
たとえば東京消防庁のコードは001(出場不能)、557(いたずら通報)、951(放火)など。映画のタイトルになった『252生存者あり』の252は「逃げ遅れ、または要救助者」の意味。こうした数字は消防独特のものです。
独特といえば、消防官の「返事」も一般常識とはかなり違っています。
上司から指示を受けたときの返事は、普通なら「はい」とか「わかりました」でしょうが、彼らはそんな返事はしません。消防官の返事は基本的に1つ。命令に対してはもちろん、怒られたときも同じ返事をします。
消火や救助の現場では、上司・先輩の指示は絶対。何を言われても口答えなどしないよう、訓練生のときから徹底的に、この返事を叩き込まれるそうです。さて、どんな返事?
(1)押忍
(2)よし
(3)御意
答え :(2)
出題:浜川卓也