明治23年、東京・浅草に凌雲閣という塔が完成しました。12階建てで高さは67メートル。当時の人たちにとっては文字通り、雲を凌ぐほどの高さに思えたことでしょう。
凌雲閣に設置されたのが、日本初の電動エレベーター。ただ乗っているだけで高い場所に上り下りできる"魔法の箱"は大評判になり、大勢の観光客を集めました。しかし、このエレベーターは安全性に問題があったようで、開業からわずか半年ほどで取り外されています。
それから125年、日本のエレベーター技術は世界最高水準に達しており、あらゆる国で日本製エレベーターが活躍中。初期のエレベーターは時速1~2キロと歩くよりも遅いスピードでしたが、今は100メートル9秒台のウサイン・ボルトよりも速く動くようになっています。
今後、世界最速となるエレベーターは、中国の超高層ビルへの納入に向け、日立製作所が作っています。
もし、このエレベーターを富士山に設置したら、麓から頂上まで何分で到着できる?
(1)3分
(2)4分
(3)5分
答え :(1)分速1200メートル、時速72キロ。
出題:浜川卓也