夏は台風のシーズン。日本には毎年、平均10個の台風が接近し、3個ほどが上陸しています。上陸とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州のいずれかに達すること。沖縄のような小さな島の場合は上陸ではなく、通過と言います。
熱帯低気圧と台風の違いは風の強さです。最大風速が17.2メートルを超えた時点で熱帯低気圧は台風になり、32.7メートル超で「強い台風」、43.7メートル超で「非常に強い台風」、54メートルを超えると「猛烈な台風」と表現されます。
平成12年までは「弱い台風」「並みの台風」という分類もありましたが、この言い方では台風の危険性を過小評価して被害が拡大する可能性があるため廃止されました。
台風情報でよく聞く「暴風域」は25メートル以上の風が吹く地域。この風速は平均ですから、瞬間的には40~50メートル。木が折れ、電柱が倒れ、走行中のトラックが横転するほどの強風です。
これまで日本で吹いたもっとも強い風は昭和41年9月5日、台風18号が直撃した宮古島で観測されています。このときの最大瞬間風速は?
(1)68.4メートル
(2)76.7メートル
(3)85.3メートル
答え :(3)
出題:浜川卓也