2015プロ野球ドラフト会議「笑った選手・泣いた選手」舞台裏の画像
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「何が起こるかわからないのがドラフト」

10月22日のドラフト会議で、明大の髙山俊外野手は報道陣にこうコメントした。それもそのはず、
「髙山はヤクルトが1位指名を公表していましたが、阪神も1位で入札し、クジ引きに。結果、当たりを引いた、と思ったヤクルトの真中満監督が大喜びで、"一緒に頑張ろう!"と髙山に呼び掛けまでしたのに、本当は阪神・金本知憲監督が引いたクジが当たりだった、という世紀のズッコケ劇でした」(スポーツ紙記者)

本人にはなんの罪もないが、一生ついて回りそうなこのつまずきを、若虎となる髙山にはバットで振り払ってもらいたい。

もうひとつサプライズ指名となったのが、平沢大河内野手(仙台育英)。地元・楽天と相思相愛かと思われてきたが、ロッテと1位指名が競合し、まさかのロッテが交渉権を獲得した。
「平沢は終始硬い表情で、"楽天かなぁと思ってたんですけど……"とコメントするなど、未練を見せていました」(夕刊紙デスク)

今ドラフトの最多競合となったのは、県岐阜商の髙橋純平投手。ソフトバンク、日本ハム、中日の3球団が1位指名し、クジを引き当てたのはソフトバンクの工藤公康監督だった。
「同席した王貞治球団会長の喜び方が印象的だった。あそこまで喜びをあらわにするのは珍しい。ただ、ホークスの選手層の厚さは12球団一。髙橋がいつ出てこられるか見ものだよ」(べテラン記者)

もう一人の注目株、関東第一のオコエ瑠偉外野手は楽天が外れ1位で指名。
「楽天の外野陣なら、開幕レギュラーも十分ある」(民放記者)
との声も。

地元の髙橋を逃した中日が外れ1位で獲得したのは、甲子園優勝投手・東海大相模の小笠原慎之介。
「菅野智之、大田泰示ら、東海大相模からの巨人入りは規定路線。本人も意識していたはずですが、巨人の1位は立命大の桜井俊貴投手でした。東海大人脈のボス・原辰徳監督が勇退したことが大きかった」(前同)

笑った選手も泣いた選手も、いち早く一軍に定着して、野球ファンを楽しませてほしい。

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