好調狙い馬予想 薮中泰人
ダノンリバティが古馬撃破!

GⅠチャンピオンズCの前哨戦、みやこSが日曜京都のメインだ。

図式はローマンレジェンド、クリノスターオー、ソロルといった古馬の実績馬に、3歳馬ダノンリバティの挑戦。どこまで通じるかだが、Vチャンスの可能性まである馬だろう。
所属する音無厩舎にはダートから芝に転じてブレイクしたリアファルがいるが、ダノンリバティはちょうど逆。芝からダートに路線替えして、一気に成績を伸ばしてきた。

8月9日のGⅢレパードSがダートの初戦。前半は中団後ろに置かれたが、直線は力強い追い上げ。2着まで差して来た。2戦目は古馬が相手のオープン特別。慣れもあったが、前半から好位で流れに乗っての差し切りだ。近親にヴァーミリアンがいる一族。高いダート適性を見せつけた。

古馬相手の重賞が前走のシリウスS。「右回りに替わるし、距離の2000メートルも少し長いかな」の話が陣営から聞かれたが、レースは前半から力んで走り、3角から早めに仕掛ける損な役回り。この展開が勝ち馬アウォーディーに味方したが、それでもしっかり連を確保だから視界は広がった。

今回は1F距離が短い千八で、右回りダートも二度目。中間もたくましい馬体を維持して元気いっぱいだ。勝ってチャンピオンズCへ駒を進める。

古馬の実績馬では、骨折開けになるローマンレジェンドは10月12日の坂路57秒5が初時計で、いつもの休み明けよりは調整が手ぬるい印象。仕上げが進んでいるのはクリノスターオーだ。レース2週前時点で4本の坂路追い。直前に51秒台も出せそうな気配。ダノンリバティの相手本線は、これだろう。

同じ日曜日、東京ではアルゼンチン共和国杯が行われる。関西馬で可能性があるのは、まずサトノノブレスだ。鉄砲使いの名手が初めて連を外した(8着)前走のオールカマーだが、骨りゅうで8か月もブランクがあったのが敗因。馬体重も過去最高の520キロだった。ひと叩きでボテッと見えた体が引き締まってきたし、10月22日のCW追い、25日の坂路追いと動きも素軽くなってきた。東京2500メートルの舞台設定も向くタイプで本領発揮の場だ。

レコンダイトも、この舞台は得意。春のGⅡ目黒記念の2着馬だ。前2走は12、8着と崩れたが、距離、出遅れと敗因もはっきりしている。中間気配も巻き返しムードが濃い。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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