競馬新理論 井崎脩五郎
全部で12文字ある。「マイルチャンピオンシップ」という長いレース名だ。ところが、こんなに長いのに、うち11文字は、このレースが創設されて7回目までに、勝ち馬の名前のなかに次々と出現している。
たったひと文字「マ」だけは、勝ち馬名のなかにまったく出てこない。
マの字を持つ馬は毎年必ず出走しており、出走数はすでにのべ76頭。しかし、その成績は〔03370〕と未勝利なのである。
2着に来たのも、たった3頭。キョウエイマーチ、マイネルファルケ、ダイワマッジョーレだけ。よくもまあ、こんなに強力なジンクスがあったものだなあと思う。
「マイルチャンピオンシップは、マの字を持つ馬は勝てない」。これはGⅠレースにおける数多くのジンクスのなかで、最強のものかもしれない。
今年はこのジンクスに、ダイワマッジョーレと、アルマワイオリ(抽せん対象)が挑む。ダイワマッジョーレはこのレース、一昨年が2着で、昨年が9着と、戦力がやや低下気味。小柄な馬なので、斤量57キロ以上では〔0218〕と、詰めに甘さがでる。
しかし、道悪になったら分からない。この馬、2度の重賞勝ちがともに道悪なのだ。一昨年の京王杯SCが稍重、今年の阪急杯が不良だった。今年、稍重の高松宮記念も上がり最速。要注意だ。

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