そろそろ２０１５年も終わろうとしていますが、「大晦日といえば紅白歌合戦！」という人も少なくないでしょう。今回で第６６回を迎え、今年の出場歌手は紅白合わせて５１組。そのうち白組５組、紅組５組の初出場組がいます。
そして、その初出場組の中にあるのが「μ's（ミューズ）」という名前。９人組の女性アイドルグループなのですが、正直なところ、顔も名前も歌も知らない……という人も多いのではないでしょうか？ でも一方で、紅白に選ばれるほどの存在ではあるはず。彼女たちはいったい何者なのでしょうか？
じつは「μ's（ミューズ）」とは、アニメを中心としたメディアミックス作品『ラブライブ！』に登場するアイドルユニット名。そして、アニメ本編でキャラクターボイスを務める声優たちが、現実でもそのまま同じ名前のユニットを結成し、活動しているのです。つまり、アニメ作品のキャラ（の声）がそのまま現実に現れた存在……ということになりますね。
もちろん実際の声優たちも、歌とダンスはアニメを“完コピ”。ＣＤをリリースしてライブもこなしてと、活動はまさにアイドルです。２０１０年のデビュー以来、じわじわと人気に火がつき、今年発売されたアルバムはランキング初登場１位。さいたまスーパーアリーナで行われたワンマンライブでは、２日間でのべ７万人もの観客を集めました。アニメと現実が入り交じった魅力がウケて、今や大人気の“アイドルグループ”なのです。
そもそも、原作の『ラブライブ！』自体は、学校を宣伝し入学者を増やすことを目的に結成されたアイドルグループの日常や活躍を追った、いわゆる美少女青春学園モノ。こちらも関連する商品は売れに売れ、今年夏に封切りされた劇場版も大盛況に終わっています。このように、アニメファンの熱狂的な支持を受け、ちょっとした社会現象を巻き起こしている『ラブライブ！』のキャラクターたちですから、「μ's（ミューズ）」の紅白出場が決まったのも決して不思議ではないのですね。
ちなみにアニメ版『ラブライブ！』は当初ＴＯＫＹＯ ＭＸなどで放送されましたが、２０１６年１月からは、ＮＨＫ Ｅテレでの放送が決定しています。ＮＨＫが他局で扱った作品を流すのは異例のことだそうですが、それほど力のあるコンテンツということ。ぜひ紅白歌合戦では「μ's（ミューズ）」に注目してみてください。
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