次に流行るパンケーキはコレ!ロシア発「ブリヌイ」に注目の画像
次に流行るパンケーキはコレ!ロシア発「ブリヌイ」に注目の画像

 ここのところ日本ではさまざまなパンケーキが登場し、空前のパンケーキブーム到来と言っても過言ではありません。ふわふわなものからドシッと構えた高さのあるもの、さらにスプーンで食べられるスフレ寄りのものまで、次々と新型が出ています。これまではハワイなどのパンケーキが主流でしたが、ちょっとほかの国にも目を向けてみるのはいかがでしょう。

 ロシアの各地で2016年は3月7日から約1週間、「マースレニッツァ」という祭りが始まります。これは「バター祭り」と言い、その次の週から始まる四旬節で、肉、魚、乳製品を摂ることが禁じられるため、その前に乳製品や卵を使い切ってしまおうという慣習を基に、そう呼ばれるそうです。

 現代では四旬節自体は一部の方々のみが行っていますが、「マースレニッツァ」を楽しみに待っているという現地の人は多いそう。そんな祭りに欠かせない食べ物が「ブリヌイ」です。日本で言うところの「丸めて食べるパンケーキ」あるいは「少し厚みのあるクレープ」と言ったところです。

 このブリヌイ、ロシアでは知らない人はいないというくらいのポピュラーな食べ物で、専門のファストフード店があり、スーパーではブリヌイミックスが売られているほど。食べ方はいろいろとアレンジが可能で、丸めた先にハチミツをつけて手で頬張るのもよし、サワークリームをつけるのもよし、イクラやサーモンをのせるのもよし、とスイーツとしても食事としても楽しめます。

 ブリヌイのレシピは家庭によって差異があるのですが、ロシアのある家庭に伝わったというものがこちらです。

ブリヌイの材料(約20枚分):牛乳1リットル、卵3個、小麦粉400g、砂糖大さじ1、塩小さじ1、油大さじ10
1)ボウルに溶き卵と牛乳、砂糖と塩と油を入れ混ぜる。
2)そこに小麦粉を少しずつ入れダマにならないように混ぜる。
3)フライパンに最初だけ薄く油をしいて、ボウル中の生地を薄く1枚ずつ焼く。
4)お皿に乗せて出来上がり。ハチミツやクリーム、野菜などと一緒にどうぞ。

 私自身は油を控えているので、生地に入れる油をオリーブオイルにして、大さじ5杯に減らして作ってみましたが、正直5杯でも多いと思ってしまいました。連続して作るため、生地中の油が表面に出てちょうど良い役割を果たすのですが、4杯程度で十分まかなえると思います。また小さじ1杯程度の重曹を入れるとパンケーキ寄りになるので、好みでお使いください。重曹ありでもなしでも、ほんのりと甘みがあって美味しかったです。

 丸い形状から太陽と象徴される「ブリヌイ」。日本では直接の関わりはないものの、ブリヌイを食べて現地と同じように春を祝ってみてはいかがでしょう。

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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