牛乳代わりに! お腹が弱い人には「ライスミルク」がオススメの画像
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 牛乳を飲んでいたらお腹がゴロゴロ鳴り出して、そのままトイレへ直行。「期限も切れていないのにおかしい」なんて経験はありませんか。一度だけならまだしも、牛乳を飲むたびにおなかが緩くなっていたら、それは「乳糖不耐症」かもしれません。

 乳糖を分解できないために下痢が起こる症状ですが、過去に行われた研究では、平均して日本人の8割に乳糖不耐症の性質がみられたそうです。摂取する量が増すにつれておなかが緩くなる度合も高くなり、少量ならば問題ないそうですが、おなかの弱い人は不安ですよね。

 そんなおなかに不安がある人にうってつけの、「ライスミルク」をご存じでしょうか。豆から作るものは豆乳ですが、これは米から作るため、米乳とも呼ばれます。米が原材料ということは乳糖もありません。よって、お腹もゴロゴロしないわけです。そして大豆アレルギーの方にも、豆乳の代替品として喜ばれています。

 ライスミルクは欧米ではポピュラーな飲み物で、スーパーにはさまざまな種類のライスミルクが並べられているそうです。各社によって作り方は違いますが、基本的に米(玄米)をすり潰して作るため、栄養がそのままミルクになります。特徴は低脂質でコレステロールがゼロなこと。もちろんコレステロール自体は必要なもので、基準値以内なら気にする必要はないものの、気になる方にとっては嬉しいですよね。

 市販のものではビタミン類が入っていないものもありますが、原材料に近いものだと、ビタミン、ミネラル、食物繊維が入っています。こちらは腸内環境を整える手助けもしてくれます。

 デメリットは、炭水化物が(総カロリーは多少低いものの)牛乳より多いことと、カリウムやカルシウム、リンといった栄養素が低いことです。もしライスミルクを飲むなら、このあたりはほかの食材からの摂取を心がけたいものです。

 また、少しでも栄養価を高めるために自宅でライスミルクを作るのもいいでしょう。炊いた玄米40g、水200cc、塩ひとつまみをミキサーにかけて滑らかにすれば出来上がりです。玄米の量×5倍の水で作れます。あとは味の調整で、糖類やハチミツを入れてみてもいいと思います。

 市販のライスミルクは安いものですと1000mlで300円台、平均で600円前後といったところでしょうか。日本は米どころなので、お米のブランドごとのミルクがあったら面白いかもしれませんよね。

文=長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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