“名弔辞”藤原竜也「タモリ以来の感動」と話題にの画像
“名弔辞”藤原竜也「タモリ以来の感動」と話題にの画像

 演出家の蜷川幸雄(80)が今月12日に多臓器不全のため死去。16日に行われた告別式では、大竹しのぶ(58)や小栗旬(33)など、5人の著名人が弔辞を読み上げたのだが、その中でも藤原竜也(34)の弔辞が感動を呼んでいる。

 むせび泣きながらの「その涙は嘘っぱちだろ? と怒られそうですけど……短く言ったら長く言え、長くしゃべろうとすれば、つまらないから短くしろと怒られそうですけど」という言葉で始まった、藤原の弔辞。「気を抜いたら、バカな仕事をしてたら、怒ってください。1997年、蜷川さん、あなたが僕を産みました。奇しくもきのうは僕の誕生日でした」と続け、最後は「19年間、苦しくも……、まぁほぼ憎しみしかないですけど、最高の演劇人生をありがとうございました」の言葉で締めくくられた。

 この告別式のもようはワイドナショーやニュース番組でも取り上げられたが、藤原の弔辞が胸に響いたという人が多く、「憎しみっていう言葉にこそ愛を感じる」「白紙を読み上げたタモリの弔辞以来の感動」「肉親以上に強い絆で結ばれていたことがすごい伝わってくる。弔辞聞いて泣いた」などといった声がネットに溢れ、涙を誘われたという人からの反応が後を絶たなかった。

「藤原のデビューは蜷川が演出を手掛ける舞台『身毒丸』でした。そこで蜷川はまだ半分素人のような藤原に異常なほど厳しい稽古をして、時には人格否定までしたそうです。そんなことから藤原は『憎しみしかない』と語ったのだと思いますが、その後の藤原の大活躍や蜷川との関係、そして今回の式での涙を見ると、どれほどの“信頼と尊敬”からその言葉を語ったのかが痛いほどわかります」(舞台関係者)

 “鬼の演出家”と呼ばれるほど厳しいことで有名な蜷川だったが、その厳しさがあったからこそ多くの俳優や女優が彼の作品に惚れ込み、彼を愛したのだろう。

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