「なた豆」を知っていますか。つるの高さが６メートル、さやが３０～５０センチにもなるマメ科の一種で、９月前後が旬の植物です。その大きさから、童話『ジャックと豆の木』のモデルとなったといわれています。
このなた豆、古くから漢方薬として用いられており、近年ではお茶や歯磨き粉などにも使われています。
漢方でなた豆は、免疫力を高めてくれる生薬として親しまれてきました。また、排膿作用、消炎作用、血行促進作用などもあり、中でも排膿作用、つまり「膿を排出する作用」に秀でているそうです。
薬局などでも、なた豆を煎じた健康茶、なた豆茶が売られています。なた豆茶は、蓄膿症や歯槽膿漏（しそうのうろう）の改善が期待できます。他にも、消炎作用が歯周病に対して効果を発揮するため、口臭予防にも効果的。商品によって飲みやすさの違いがあるので、いろいろ試して自分に合うものを選びましょう。
口臭にも効果があるということで、歯磨き粉としても人気。なた豆歯磨き粉には消炎成分が含まれているので、口内ケアにはぴったりです。
最近では入浴剤などにもなっており、なた豆のデトックス効果で、代謝が高まり、血行も促進されるようです。なた豆は便秘にも効果があり、便秘が解消された結果、吹き出物が改善したりすることも。
ただし、なた豆は種類によって、毒性を持つものもあるとか。販売されているものは、収穫時期の選定や、毒性の除去をしているものなので安心ですが、近年人気が出てきたため、粗悪品が出ているという話もあります。もし試してみたいと思ったら、きちんとしたお店で商品を吟味しましょう。なにかと万能ななた豆、これからますます人気が出てきそうです。
長谷川正和
８６年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現ＶＴＲ等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。
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