いまや、決済手段の一つとして確立された電子マネー。コンビニやスーパーでの買い物、あるいは電車やタクシーなど、あらゆるシーンで使うことができます。
中でも、利用できる場所が多く、抜群の利便性を発揮しているのが「交通系電子マネー」です。全国各地の交通機関で独自の電子マネーが登場し、いまでは相互利用も始まっていますから場所を問わずに利用することができます。
とりわけ便利なのは、JR東日本の「Suica」です。2001年からサービスが開始され、発行枚数は5000万枚を超えるほど。こうなると、電子マネーというより、日常に不可欠なインフラの一つ。しかもSuicaには、携帯電話やスマホ(アンドロイド端末のみ)で使える「モバイルSuica」もあります。これも普及促進にひと役買っているのでしょう。
そんな便利なSuicaですが、実はさらにお得に使う方法があるのです。それは、クレジットカードとひもづけること。たとえば、JR東日本が発行するSuica搭載の「ビュー・スイカカード」であれば、定期券の購入や、Suica残高が少なくなると自動的にチャージする「オートチャージ」を利用することで、貯まるポイントが3倍に。通常1000円で2ポイントのところ、1000円で6ポイントもらえます。貯まったポイントは、Suicaに電子マネーとしてチャージすることもできます。また、モバイルSuicaの年会費(税抜953円)も当面は無料になるという特典もつきます。
とはいえ注意したいのは、どの「ビューカード」を選ぶかということ。このカードにはさまざまな種類があり、それぞれで年会費やサービスは異なりますから、お得度やライフスタイルに応じて、自分なりに「とっておきの1枚」を絞り込む必要があるのです。
そこで注目したいのが、「ビックカメラSuicaカード」です。これはビックカメラやコジマで利用できるポイントカード「ビックカード」と、「ビュー・スイカカード」が合わさったもの。
年会費は初年度無料、年1回の利用で次年度以降も無料になりますから(Suicaへのチャージも対象)、実質コストゼロで保有できるのが魅力です。
通常のポイント還元率の高さもポイントです。他のビューカードの場合、通常のショッピング利用で付与されるポイントは利用金額の0.5%ですが、「ビックカメラSuicaカード」は1%還元と倍になります。これはビューカードのポイントが0.5%分、ビックカードのポイントが0.5%分と、2種類のポイントが一緒に貯まるという仕組み。もちろんビックカメラ以外の店舗で使えます。
さらに、ビックカメラの買い物で同カードを使うと、ポイント還元率は10%。裏ワザとして、ビックカメラはSuicaでの支払いにも対応していますから、チャージした後にSuicaで支払えば、10%のビックカードのポイントにプラスして、チャージした分のビューカードのポイントまでもらえるわけです。これほどの高い還元は、他のカードではなかなかありえません。ビックカードのポイントは1500ポイント=Suica1000円分に移行できるので、使い道にも困りません。
Suicaユーザーかつビックカメラ(コジマ)の利用が多い人なら、この組み合わせはまさに最強です。もちろん、ライフスタイルでメリットは異なってきますから、自分なりにもっとも効果的な「Suica+クレジットカード」のマッチングをリサーチしてみてください!