ルメールが騎乗するダービー馬マカヒキ「日本馬初の凱旋門賞制覇」の確率の画像
ルメールが騎乗するダービー馬マカヒキ「日本馬初の凱旋門賞制覇」の確率の画像

 10月2日、いよいよ日本競馬にとって、歴史的な瞬間が訪れるかもしれない。世界最高峰のレース、凱旋門賞に、日本馬が優勝しそうな勢いなのだ。さらに今年の凱旋門賞は特別な意味を持つ。実は今回、日本で初めて海外競馬の馬券が発売されるのだ(馬券の購入はインターネットのみ。場外馬券売場では購入できない)。

 ここで、日本で発売される海外馬券について少し触れておこう。大きな特徴として、馬券の種類は日本競馬と同じ(ただし枠連とWIN5は発売しない)。そして、日本での売り上げだけを対象とした独自のオッズ(配当)が採用されるのである。「必然的に日本では、現地のオッズよりも、日本馬の人気は高まるでしょう」(競馬専門紙記者)

 そんな記念すべきレースに有力馬として出走するのは、名手・ルメールが騎乗する3歳馬『マカヒキ』。「父親にディープインパクトを持つ良血で、日本ダービー馬。歴代と比べてレベルの高い今年の3歳世代ですが、その頂点に輝く名馬です」(スポーツ紙記者)

 1969年にスピードシンボリが初めて挑戦(11着以下)して以来、凱旋門賞には、延べ19頭の日本馬が参戦しているが、「今のところ、日本最強といわれたオルフェーヴルですら2着。その厚い壁に跳ね返されています」(前同) そのマカヒキの“買い材料”について、血統評論家の栗山求氏に聞いた。

「切れ味では、ディープインパクト産駒は世界一の血統。事実、前哨戦のニエル賞でマカヒキが出した上がり3ハロンの末脚は、同競馬場の区間記録でした」 今年5月に行われたイスパーン賞(シャンティイ競馬場)で、大勝した日本馬エイシンヒカリもディープインパクト産駒。このレースの結果を受けて同馬には、当時、世界一の国際レーティングが与えられたのだ。いかに日本馬向きの馬場だったかということが言えるだろう。

「例年の凱旋門賞は芝の深いロンシャン競馬場で行われていましたが、今年は日本の馬場のコンディションに近い、このシャンティイ競馬場で行れるのも好材料です。凱旋門賞はニエル賞に比べ出走頭数は増えますが、フランス競馬のペースであれば、好位につけて競馬することも可能です。フランス競馬を熟知しているルメール騎手が、仕掛けどころを間違えるとは思えません。マカヒキが勝利に近い存在であることは間違いありません」(前同)

 レース開始は日本時間の午後11時5分。マカヒキの活躍に期待だ!

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